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日本企業は今、過去30年間で最高の局面にある

ジョセフ・バダラッコ教授に聞く

2015年10月1日(木)

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(c)Neal Hamberg/Harvard Business School

ジョセフ・バダラッコ Joseph Badaracco
ハーバードビジネススクール教授。専門はリーダーシップと企業倫理。同校のMBAプログラム、エグゼクティブプログラムにて企業倫理、経営戦略、マネジメント等を教えている。リーダーシップ、企業倫理、道徳的価値をテーマとした講演多数。世界各国のエグゼクティブ講座でも教鞭をとり、日本の野村マネジメント・スクールでは主任教授を務めている。リーダーシップ、リーダーの決断と責務についての著書も多数出版している。主な著書に「ハーバード流マネジメント講座 ひるまないリーダー」(翔泳社)、「静かなリーダーシップ」(翔泳社)がある。


 現代は、何もかもお金に換算され、市場で取引される時代だという。多様なビジネスが次々に生まれ、市場はますます複雑化している。こうした中、日本企業のリーダーたちはどのように世界と戦っていけばいいのか。30年以上に渡って日本のエグゼクティブにリーダーシップを指南してきたジョセフ・バダラッコ教授に聞いた。

(2015年6月23日、インタビュー)

なぜリーダーシップとは喜んで奮闘することなのか

佐藤:著書「ハーバード流マネジメント講座 ひるまないリーダー」では、「リーダーシップとは喜んで奮闘すること(=Good Struggle)である」と定義しています。なぜリーダーシップを「奮闘」と定義したのでしょうか。

バダラッコ:リーダーシップの定義は1つではありません。リーダーシップには多くの側面があります。人々が好むのは楽観的な定義です。もちろんそれも正しい定義なのですが、私は楽観的な側面だけではリーダーシップというものを説明できないと思っています。リーダーと呼ばれる人たちの行動を実際に見てみてください。著名なリーダーの自伝を読んでみてください。その仕事は「苦闘」「奮闘」の連続であることが分かります。

 リーダーシップとは世界を変えていくために戦うことです。会社を正しい方向に導くために、社内に変革をおこそうとすると、必ず抵抗する人が出てきます。その際には抵抗勢力と戦わなくてはなりません。さらには、先が見えない中、決断を迫られることもあります。こちらは不確実性との戦いです。つまりリーダーシップとは、ビジョンを現実のものにしていくための戦いなのです。

佐藤智恵(聞き手)
1970年兵庫県生まれ。1992年東京大学教養学部卒業後、NHK入局。報道番組や音楽番組のディレクターとして7年間勤務した後、2000年退局。2001年米コロンビア大学経営大学院卒業(MBA)。ボストンコンサルティンググループ、外資系テレビ局などを経て、2012年、作家/コンサルタントとして独立。2004年よりコロンビア大学経営大学院の入学面接官。近年はテレビ番組のコメンテーターも務めている。主な著書に「世界最高MBAの授業」(東洋経済新報社)、「世界のエリートの「失敗力」」(PHPビジネス新書)、「ハーバードはなぜ仕事術を教えないのか」(日経BP社) ウェブサイトはこちら

佐藤:喜んで奮闘する、とはどういう意味ですか。

バダラッコ:それには2つの意味があります。

 1つは、「価値あるもののために戦う」という意味です。私利私欲のためではなく、他人のために喜んで努力する。世の中をよくするために組織をつくり、会社をつくり、もがき苦しむ。それをいやいやではなく、喜んでやる。それがリーダーのあるべき姿です。

 もう1つは「苦労することが好きだから喜んで苦労する」という意味です。難しい環境の中で奮闘していると、「自分は何かを達成しつつある」という満足感が得られます。自分は懸命に努力している、自分の能力が試されている、自分は学んでいる、ということを実感できる。つまり、苦しい環境で頑張るほうが、より生きている実感がわくのです。

 だからアメリカの起業家は、億万長者になっても、戦うことをやめません。ビーチで3ヶ月も遊んでいると飽きてしまうからです。苦労することが分かっているのに、あえて再び起業に挑戦します。なぜなら戦っているほうが楽しいからです。

佐藤:つまり、他人にとっても自分にとってもプラスになるから「喜んで奮闘する」わけですね。

バダラッコ:そうです。苦労してでも世の中に貢献したい、自分の精神的な欲求も満たしたい、という人がリーダーには多いのです。

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「日本企業は今、過去30年間で最高の局面にある」の著者

佐藤 智恵

佐藤 智恵(さとう・ちえ)

作家/コラムニスト/コンサルタント

1992年東京大学教養学部卒。NHKにて番組ディレクターを務めた後、2000年1月米コロンビア大学経営大学院留学、翌年5月MBA取得。ボストンコンサルティング、外資系テレビ局などを経て2012年独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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