• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

スカイマーク、経営危機の真因

2014年8月11日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

スカイマークは欧州エアバスから超大型機「A380」の契約解除を通告された。原因と見られるのは、スカイマークが立てた楽観的な事業戦略だ。経営判断を下した西久保慎一社長のマネジメント能力が問われている。

A330(右)のキャンペーンで導入された客室乗務員のミニスカート制服(左)も話題を集めたが…(写真=2点:Aviation Wire)

 「経営の甘さがあった」

 国内3位の航空会社スカイマークが危機に直面している。7月末、欧州航空機メーカー大手のエアバスはスカイマークと締結した超大型機「A380」の売買契約を解除。今後はスカイマークに約700億円の違約金を求める方針だ。契約解除を伝えられたスカイマークの西久保慎一社長は、7月末の会見で冒頭のように語った。

反省の弁を述べたスカイマークの西久保社長(写真=共同通信)

 なぜ契約は突如キャンセルされたのか。関係者に取材を重ねると、エアバスが契約解除に至った真因が見えた。

 スカイマークがエアバスとA380の売買契約を結んだのは2011年のこと。約1900億円を投じてA380を6機導入し、国際長距離路線に参入する計画を立てていた。

 しかしその後、LCC(格安航空会社)との競争激化や不採算路線への参入、円安などで業績が悪化。2014年4~6月期には約57億円の赤字を計上した。さらに決算短信には、A380の契約解除に伴う違約金の支払いを受けて、「継続企業の前提に重要な疑義がある」との注記が添えられた。

 A380の購入計画に暗雲が広がったのは今年4月。スカイマークは業績悪化から、エアバス側に支払う予定だった約8億円の前払い金を凍結。これを機に契約見直しの交渉が始まった。

 エアバスは「交渉の内容は公表できない」と言うが、エアバス側は交渉の過程でスカイマークにヒアリングを重ね、その内容から「支払い能力がない」と判断し、契約解除に踏み切ったようだ。

 「常軌を逸した事業計画だ」。国内航空会社の幹部はスカイマークの戦略をこう評する。A380の話ではない。スカイマークが今年6月から運航するエアバスの中型機「A330」を指している。

A380決裂の原因は国内線?

 同社は1996年の設立以降、LCCの先駆けとして価格競争を仕掛けてきた。だが西久保社長は「値段だけの競争は脆い。次はクオリティーの競争になる」と判断。今年から戦略を転換し、高付加価値路線に舵を切った。その武器が、A380による国際線参入とA330を使った国内線の高付加価値化だった。

 同社のA330の売りは全席がプレミアムシート仕様である点。従来の普通席より間隔を広げて高級感を打ち出し、シェア拡大を狙う。今年6月から羽田~福岡線に導入し、8月からは羽田~札幌線にもA330を飛ばしている。

コメント0

「スカイマークの誤算」のバックナンバー

一覧

「スカイマーク、経営危機の真因」の著者

日野 なおみ

日野 なおみ(ひの・なおみ)

日経ビジネスクロスメディア編集長

月刊誌「日経トレンディ」を経て、2011年から「日経ビジネス」記者。航空・運輸業界や小売業界などを担当。2017年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

実は事業継承の覚悟って、そんな大それたものではないんですよ。

高田 明 ジャパネットたかた 創業者