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高学歴の大工志望者が集まる中堅建設会社

マニュアルが使えない面接時間240分

2018年2月13日(火)

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 建設業界の人手不足は深刻だ。そんな中、静岡県の中堅住宅メーカーである平成建設は、有名大学出身者ばかり、ほぼ目標通りの新卒者を採用している。

 同社の秋元久雄社長は、採用だけは「自分の仕事」と言い切り、自身が前面に出て全力で取り組む。

平成建設では1989年の創業以来、社内での職人育成に取り組む。今では各世代を網羅した200人を超える職人集団を形成する

 東京五輪に向けた需要の高まりを背景に、建設業界の人手不足が一段と深刻化している。建設業の大卒求人倍率(2018年3月卒)は前年より3.16ポイント上昇して9.41倍。全業種平均の求人倍率1.78倍に比べ、ずば抜けて競争率が高い(リクルートワークス研究所調べ)。

 そんな厳しい環境をものともせず、17年度も当初のほぼ目標通り40人の新卒者を採用したのが、住宅メーカーの平成建設(静岡県沼津市)だ。

 獲得したのは有名大学卒業者ばかりで、ほとんどが本社のある静岡以外の出身。非上場で中堅規模の建設会社になぜ全国から人材が集まるのか。

 一番の理由は「大工を育成する会社」という同社の明確なコンセプトにある。主要工程を内製化する住宅メーカーは珍しい。建築の道を志す学生の中には、現場で自ら手を動かしてものづくりをしたいという層が一定数いる。だが、大手ゼネコンに入社したら、その夢はなかなかかなえられない。

 平成建設は、そうした現場志向の学生の受け皿になっており、このタイプの学生の間では名の知られたブランド企業になっている。

繰り返し面接をする

 自社が必要とする人材を獲得できる背景には、数多くの学生が門をたたいてくることに加え、採用方法自体にも秘密がある。

 まず、会社説明会を年間で15回程度、東京、大阪、静岡で実施。午前中は秋元久雄社長が会社のビジョンなどをたっぷり語り、午後は半日がかりで一次面接をする。驚くのは面接回数の多さだ。一次面接は学生6人に対し面接官1人の集団面接で1回50分。面接官を変えて、これを3セット実施する。

 次の二次面接が最終になるが、これまた回数が多い。学生と面接官の1対1で30分。これも面接官を変えて3回実施する。

コメント5件コメント/レビュー

顧客側としての私の経験では平成建設は同じ仕様ならば見積もり価格が高い方だった。内製化がコストアップになっているのかもしれない。(もっとも、高くても同じ価格で、施主のこだわりにも応えてくれるのかもしれないが、)大工が皆大卒社員と言うのも顧客からすれば、良いこだわりと取るか、実利につながるか疑問と取るか、見方も別れよう。自分は同じ品質の建物が、より安く建てられるのなら、標準的な外注主体の施工体制でも良いと思う。もちろん、管理監督のしっかりした元請けに良い施工者を選んで工事してもらうことが求められるのだろうが。一方で社員目線で言えば、自社施工で経験も技能も身に付く会社は、若者の求職者に受けが良いのはうなずける。だが、一生一大工として生きる事が目標ならいいが、他の企業であれば当然現場経験の先にも道があるわけで、技能と経験を身に付けたその先にどう未来を描こうとしている会社なのかが気になった。(2018/02/13 20:02)

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「高学歴の大工志望者が集まる中堅建設会社」の著者

荻島 央江

荻島 央江(おぎしま・ひさえ)

フリーランスライター

2002年からフリーランスライターとして活動。現在は「日経トップリーダー」や「日経メディカルオンライン」などに執筆。著名経営者へのインタビューや中小企業のルポを得意とする。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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顧客側としての私の経験では平成建設は同じ仕様ならば見積もり価格が高い方だった。内製化がコストアップになっているのかもしれない。(もっとも、高くても同じ価格で、施主のこだわりにも応えてくれるのかもしれないが、)大工が皆大卒社員と言うのも顧客からすれば、良いこだわりと取るか、実利につながるか疑問と取るか、見方も別れよう。自分は同じ品質の建物が、より安く建てられるのなら、標準的な外注主体の施工体制でも良いと思う。もちろん、管理監督のしっかりした元請けに良い施工者を選んで工事してもらうことが求められるのだろうが。一方で社員目線で言えば、自社施工で経験も技能も身に付く会社は、若者の求職者に受けが良いのはうなずける。だが、一生一大工として生きる事が目標ならいいが、他の企業であれば当然現場経験の先にも道があるわけで、技能と経験を身に付けたその先にどう未来を描こうとしている会社なのかが気になった。(2018/02/13 20:02)

念入りな採用活動は、終身雇用を前提としているからですかね。家族を迎えるための準備として。給与体系はどうなっているんでしょうね。年功型なのですかね。実力主義型なのですかね。起業を応援したりするのですかね。業務別採用だと生涯その仕事を担当するわけで、やはり、社員は起業やステップアップの転職を視野に働くんですかね。(2018/02/13 12:55)

「会社に入る」のではなく、「技術・技能を身に着ける」ことを目指す人が必要なのに、ほとんどの会社は「会社に入りたい」人を取ってますからね。
本当に技術で勝負するなら、当然の流れかと思います。

また、昔の大工さんとか、職人さんとかは、今だったら当然のように難関大学に入れるだけのものを持っていたと思います。
でも、おカネのかかる大学なんぞには行ける状況ではなく、手に職をつけてという道に進んだ人が多かったのではと感じています。

仕事柄付き合いのある業界では、当時その地域では、中学卒業後の進路は、大手企業の企業の養成工がトップ、次が工業高校、その次が商業高校、どうにも行き場のない者が普通高校に行ったとか。
そういう社会にもう一回なるのかもしれませんね。(2018/02/13 12:23)

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