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「ウチの運転手、見事にやりよりました」

エムケイ創業者、故・青木定雄氏の人材育成論

2017年6月14日(水)

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 タクシー業界大手のエムケイ創業者で、近畿産業信用組合(大阪市)の会長も務めた青木定雄氏が8日、88歳で死去した。1993年に全国で初めて運賃引き下げの認可を取得し、規制緩和の旗手とされた人物だ。
 月刊誌「日経トップリーダー」では青木定雄氏の人となりや経営手腕について、多くの記事を掲載してきた。
 青木氏の訃報を受け、2005年に掲載した記事を再掲載する。
 「労務管理が近代的じゃなくてはあかん。非近代的な労務管理では、企業は成長せえへん」――。無断欠勤、遅刻、早退が当たり前、挨拶もしない運転手たち。「おはようございます」と挨拶ができるようになるまで10年掛かったという青木氏が、この状況を打破する際に経験した人材教育の苦労を肉声で語る。

 「青木さんはいいなあ。そんなに儲かって、有名になって」

 みなさん、羨ましがりますけれどね、エムケイを率いてきた約40年、私にしてみたら苦痛の連続でした。もう一回やれと言われても、二度とできません。

 「なんで、俺はこんなに苦労せなあかんのか?」

青木定雄(あおき・さだお)氏
1928年6月、韓国生まれ。77歳。60年にミナミタクシーを設立。63年に、桂タクシーの経営権を譲受。77年、両社を合併、頭文字を取って、エムケイに社名変更、同社会長に就任。95年、グループ会長を引退。2002年から近畿産業信用組合会長を務める。2017年6月8日死去。(写真:福島正造)

 何度、挫折しそうになったか分かりません。
 中でも、特に苦労したのが“教育"です。すべての企業にとって、一番大切な資産は社員です。特にこれからは、人で商売していく時代。無から有を生み出すのが社員です。その教育こそがすべてなんです。

 しかし、一口に教育と言っても、それはもう、大変なことでした。
「出社したら、まず『おはようございます』と挨拶しましょう」
 例えば、これだけで10年掛かったんですよ。想像できますか?

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「「ウチの運転手、見事にやりよりました」」の著者

宇賀神 宰司

宇賀神 宰司(うがじん・さいじ)

日経ビジネス記者

日経クリック、日経ベンチャー(現・トップリーダー編集などを経て、2007年1月から日経ビジネス編集記者。流通、中小ベンチャー、マネジメント、IT(情報技術)を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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