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最初はあっさり門前払い。そこから市場を創りました

伸びる会社に学ぶ「唯我独尊」経営(前編)

  • 日経トップリーダー編集部

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2015年10月1日(木)

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日経トップリーダーは2015年10月号の特集記事で、中堅上場企業に絞ったランキング調査を実施し、好業績の企業について、その強さの秘密を取材した(調査概要は本記事末尾を参照)。この特集に関連し、上位にランクインした2社を紹介する。今回は、インターネット上の有害サイトなどをブロックするフィルタリングソフト開発会社のデジタルアーツ。道具登志夫社長に「唯我独尊」経営で飛躍した理由を聞いた。

時価総額500億円未満で、ROE(自己資本利益率)が10年連続10%以上の東証1部上場企業のうち、平均伸び率8位にランクインしました。1年ごとの平均伸び率が14.2%と高水準を保っています。

道具:デジタルアーツは企業や学校、地方自治体など向けにインターネットの有害サイトへのアクセスをブロックするフィルタリングソフトなどを開発しています。当社のROEが高水準なのは、2015年3月期の営業利益率が25.4%になるなど、収益率が高いことに尽きます。収益率が高い主な理由は3つあると私は分析しています。

 1つ目は更新料モデルである点です。保有しているパソコンが500台前後の場合、1拠点当たりのソフトの導入コストは200万円程度。2年目から更新料が毎年100万円かかります。更新料の大半は利益になるので、安定収益源になります。

 2つ目は顧客のリピート率が高いからです。会社の統廃合などがない限り、95%強の顧客が2年目以降も契約を継続しています。どのサイトの閲覧をブロックするか顧客ニーズに合わせて個別に設定を変えているので、一度導入すると他社のソフトに変更するのが難しくなります。

 3つ目はソフトウエア開発の「はずれ」が少ない点です。サイトの動向は絶えずチェックし、その都度ソフトを更新しているので、顧客ニーズから大きく乖離するリスクが少ないのです。

道具登志夫(どうぐ・としお)氏。1968年東京都生まれ。88年新日本工販(現・フォーバル)入社。マクロシステム、TDKコア(現・日本コロンビア)を経て、95年にデジタルアーツを設立し、社長就任(写真:菊池一郎、以下同)

「女教師」は有害サイトに行き当たる?

フィルタリングソフトは、大手のウイルス対策ソフト会社などが参入してシェアを奪いそうなイメージがあります。なぜこの分野で競合を凌駕することができるのでしょうか。

道具:ニッチ市場で専業ならではの強みを発揮し続けてきたからだと思います。フィルタリングソフトの精度を高めるには、実は「泥臭い」作業が必要です。うちの場合、インターネット上のWebサイトのうち、90%はロボットが自動的に分類します。しかし、残り10%は約20人の専門チームが目視で毎日チェックしているんです。どうしてもすり抜けてしまうリスクがありますから。

 例えば、検索エンジンで試しに「女教師」と入力してみてください。検索結果を見るとアダルトサイトが数多く含まれています。これは日本独特の傾向です。外国語で同じキーワードで検索しても、日本語の場合ほどアダルトサイトに行き当たることはまずありません。こうした「癖」を見抜くには、最終的に人海戦術に頼らざるを得ない。こうした地道な努力の蓄積で約35億のコンテンツを分類したデータベースがあることが当社の最大の強みとなっています。

 国内のフィルタリングソフトの市場規模は、ウイルス対策ソフトの約10分の1。市場規模が小さくて手間ひまがかかる分野を今から手掛けようとする競合はあまりいません。

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