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「お姉さんはきれいだが、トイレは汚い」

「バカじゃないのか」と言われるくらい臭いの元を探す

  • 吉村 克己

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2017年12月12日(火)

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 小さな会社には「競争下で生き残る」のではなく、「競争のない世界で生きる」ことが求められる。不毛な価格競争を避け、「戦わない経営」を実践している企業がある。

 商業施設のトイレメンテナンスを手掛けるアメニティ(横浜市)だ。「バカじゃないのかと言われるくらいに仕事を徹底すれば、競争相手がいなくなる」と語る山戸伸孝社長。顧客に期待以上の価値を提供し、戦わない経営を実現した。たくさんの同業者がひしめくが、アメニティの経営は一線を画している。

 アメニティ(横浜市)の事業は商業施設にあるトイレのメンテナンス。しかし、そのサービスの徹底ぶりが群を抜き、競合は実質的に存在しない。

 ビルメンテナンス業など、トイレ清掃を請け負う会社は世の中にごまんとあるが、「うちのサービス価格は他社より5倍は高い」と山戸伸孝社長は語る。

 「一言で表すなら『トイレの専門医』。医師が複数の検査で病気の原因を突き止めるように、当社は測定機を駆使し、トイレの汚れ、臭気などを根源から除去する」

原因を根治する「専門医」

 通常のトイレ清掃は、便器などを洗って外見の汚れを取り、芳香剤を置いて臭気を緩和する。

インタビューした会議室の壁には「厠道(かわやどう)」の垂れ幕がかかっていた。トイレメンテナンスを極めるアメニティの姿勢には、確かに「道」という言葉が合う(写真/菊池一郎)

 対するアメニティは臭気の濃度を検知機で調べ、発生源を特定する。さらに風速計を使って、換気の状態を確認。排水管に専用の内視鏡を差し込み、尿石のつき具合なども調べ上げる。

 そのうえで高圧洗浄器や尿石除去剤などを使って、便器の奥、裏側、排水管内、床などから汚れと臭気の発生源を取り除くのだ。

 「実は、尿そのものにはアンモニアは含まれていない。尿素が水と反応してアンモニアを作り、尿内のカルシウムイオンが、尿石となる。時間がたつほど化学反応が進み、アンモニア臭を発生させるだけでなく、尿石もつきやすくなる。化学反応する場所が見落とされていないか。それを探し出す」

 そう説明する山戸社長の口ぶりはさながら研究者。自称「トイレの専門医」もうなずける。内視鏡まで使って、トイレの臭いに立ち向かう会社は聞かない。

 アメニティは商業施設や駅、外食チェーン、病院などに月に1度のペースで訪問し、こうした細かな検査を実施する。トイレの快適さが施設のイメージにも大きく影響を及ぼすため、アメニティの存在価値は上昇。売上高はここ数年8億円前後で推移し、経常利益率は6、7%を確保している。

「トイレ診断士」を創設

 アメニティは山戸社長の父の里志氏が創業した。もともと経営コンサルティング会社に勤めていたが、あるクラブのトイレに入ってこう思った。「お姉さんはきれいだが、トイレは汚い」──。当時はナフタリンが吊り下げてある程度で臭いが気になった。

コメント7件コメント/レビュー

平凡を貫き通せば非凡と化すことがよくわかりました。
勇気づけられました。俺もやり続けてみる。(2017/12/12 21:38)

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いただいたコメント

平凡を貫き通せば非凡と化すことがよくわかりました。
勇気づけられました。俺もやり続けてみる。(2017/12/12 21:38)

「役に立つかどうかわからないけれどもやり続けた」というのがミソですね。何でも知ったつもりになって「仕分け」をしたがる人に読ませたい記事です。(2017/12/12 15:30)

私も、現在98歳の老母の介護のために単身帰郷して以来尿の匂いに悩まされ続けている。失禁による『ちょいもれ』があるらしいと気付き、オムツの着用を勧めたが『とんでもない!』と反対され、仕方なしに「ちょいもれ対応ショーツ」で消臭機能付きのものの利用を開始。『下着は毎日履き替える様に!』と意見するも「ちょいもれ対応ショーツ」を履いていると、少しくらい漏れてもベタベタしないのか2日に1回しか着替えない。使用開始から二年経って再度『毎日』と言ったら、『枚数が足りない』とのことで「ちょいもれ対応ショーツ」を一気に5枚追加発注。今の自分の席に座っている事が多いので、そのすぐ後ろに元々自分の部屋で使おうと思って購入した空気清浄機で消臭効果の高いものを移動して設置。母の寝室は換気扇を一日中運転して匂いがこもるのを防いでいたが、居間も空気清浄機の運転だけでは状況によっては不十分で母がいる時は部屋の換気扇を回している。他に洗面所には洗濯待ちのショーツをべケツに入れて漂白剤でつけ置きをしているが、ここからも匂いが立ち込めてくる。この部屋にも換気扇はついているが、冬は寒くなるので換気扇は使いたくない。消臭機を試したが、悪臭は消しきれない。消臭ジェルを使うデオドライザーなる商品を使い始めた。私自身も68歳で、五感は年とともに鈍くなっている筈だが、尿の悪臭は兎も角『臭い!』。この記事に書かれている徹底した消臭作業には『すごいな!』と思わざるを得ない。自分も、もう一度どの様にこの悪臭を消すか考えしてみよう!(2017/12/12 12:40)

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