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「時代を超えた本質的な美」を世界に伝える

老舗デザイン会社、伊ピニンファリーナが語る、買収後の世界戦略

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2015年12月25日(金)

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 イタリアの名車、フェラーリの車体デザインを手掛けることで有名なデザイン会社のピニンファリーナ(PININFARINA S.p.A.)。これまでも日本の自動車会社などとのつながりはあったが、同社グループは今、日本市場に大きな関心を寄せている。特にマンションやホテルなど、建築・建設分野でのデザインへの参入に意欲を見せている。

 インドの中堅財閥、マヒンドラグループによって買収されるというニュースが流れたばかりだが「デザイン会社としての独立性はこれまでと何ら変わりない」と、グループを率いるパオロ・ピニンファリーナ社長は言う。デザイン専門会社としての伝統、強さと今後の世界戦略について同氏に聞いた。

この12月、以前から噂されていたインドの中堅財閥、マヒンドラグループによる買収が決まったそうですね。今後、ピニンファリーナの経営にどのような影響がありそうでしょうか。

 このたびマヒンドラグループと取り交わした合意は、テックマヒンドラ社との間で行われました。テックマヒンドラはICT企業です。インドを拠点とする10大企業の1社であり、マヒンドラグループの一員として、世界で様々なソフトウェアを提供しています。

 彼らとの間に取り交わした合意は、ピニンファリーナ発展のシナリオに新たな道を切り拓くものです。

イタリアン・スタイルをもっと世界へ

 堅固で巨大な企業グループへの統合を図ることで、ピニンファリーナは事業の拡大を果たし、さらなる成長を遂げます。そして、現在と未来のビジネスパートナーに対して極めてハイレベルなサービスを今後も提供し続けるための、より一層強力で、より良いポジションを得ることができるでしょう。

 ピニンファリーナは、今後も株式上場を継続しながら、自らの顧客およびステークホルダーの利益を守る証しとして、独立性、ガバナンス、透明性、機密保持の原則を100%尊重し続けていきます。つまり今後も、独立したデザインオフィスであり続けます。

 私が直接、統括する下で、全てのビジネスパートナーとの仕事を続けていきます。私たちの企業文化をつくっている、卓越、イノベーション、細部へのこだわりといった価値観の根底にあるものを、たゆみなく追求し続ける姿勢に変わりはありません。

 テックマヒンドラは、自動車から航空機、民生用電子機器から輸送用車両、建築からインテリアデザインに至るまで、多くの分野で事業を営み、780社以上のパートナーと共に仕事をしている巨大グループの一員です。彼らとの統合を果たすことで、私たちは大きな事業拡大のシナリオを描き出すことができるでしょう。

 私たちは、創業以来、国際的使命を果たしながら、常に世界中のトップ企業とともに仕事をしてきました。世界90カ国で事業を展開するテックマヒンドラとの間に合意を交わしたことで、当社の存在感はさらに高まり、世界中にイタリアン・スタイルを広めるうえでの大きな助けとなるでしょう。

ピニンファリーナがデザインする商品もそうですが、イタリア発のデザインは世界的に優れています。イタリア人のデザインセンスは天賦のものなのでしょうか。

 人の美的センスは、その人が育ち、教育を受けてきた伝統と文化の産物です。私たちが暮らす街や広場は、イタリア・ルネサンスによって形づくられました。

 イタリアの街には、あらゆる時代の芸術が詰まった美術館があり、私たちは子供の頃から「絶対的な美の感覚」を磨いてきました。そして、それが私たちの美意識となり、いろいろな生活の場面で生かされているのです。

 時代を超えた本質的な美を常に追求し続けることは、日本の文化にも通じていますね。

ピニンファリーナの三代目社長の名前を冠したフェラーリ「セルジオ」(2015年)。ピニンファリーナとフェラーリの絆は固い
パオロ・ピニンファリーナ氏。1958年、伊トリノ生まれ。82年、トリノ大学機械工学教育学部卒後、ピニンファリーナ社に入社。米GMで働いていたこともある。2008年からピニンファリーナ社社長。エクストラ社の社長も兼務する

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