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「英語」は必修科目ではありません

「英語を望まぬ者」とは?@三省堂(1)

2015年7月10日(金)

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 興味の赴くまま教科書探偵として捜査を続けて1年になろうとしている。地道な張り込みおよび聞き込みの結果、我ながら高校の教科書と教育について詳しくなってきたと感じつつある今日このごろ、こんな事実を知らされた。

「ご存じでしたか? 英語は必修科目ではなかったんですよ」

 知らなんだ。やはりこの世界は奥が深い。

 我々探偵社のメンバーはその日、前日までポール・マッカートニーのライブが開催されていた東京ドームのご近所にある出版社の会議室にいた。その出版社とは、三省堂。「クラウン」ブランドの英語の教科書や辞書で知られる老舗の出版社である。

多様なニーズに応える英語の教科書シリーズ、取り揃えております。

 衝撃の事実を告げたのは同社の英語教科書編集部編集部長、田村優光さん。英語の教科書に関わって40年近くになるそうだが「ということは、5歳のころからですか?」と尋ねたくなるようなヤング・ルッキング・ガイである。手際よくプリントを配り、よく通る声で説明をする様は、英語教師のようだ。では田村先生、よろしくお願いいたします。

なぜ英語は選択科目なのか

三省堂 英語教科書編集部編集部長の田村優光さん。ご用意いただいたプリントを見ながら解説を伺います。

「昭和22年から改訂され続けている学習指導要領を見ても、外国語はずっと選択科目とされています。唯一、昭和38年の学習指導要領の改訂で、高校では外国語が必修になりましたが、このときも“英語”ではなくて“外国語”で、英語のほか、ドイツ語、フランス語の選択肢がありました」

 必修化されたのは一瞬で、詰め込み教育を生んだとされる昭和48年の改訂で選択に戻り、そして、ゆとり教育を生んだとされる平成15年の改訂で再び必修化されている。ただ、これはあくまで“外国語”の話で、英語ではない。でも多くの中学高校で英語が”事実上の”必修科目となっている。なぜなのか。受験の影響が大きいのだろうが、しかし、それは外国語が英語に偏る理由にはなっても、外国語が選択である理由にはならない。

「その疑問に答えられる人は、誰ひとりいないはずです」

 早くも超弩級の難問にぶち当たってしまった。

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「「英語」は必修科目ではありません」の著者

成毛 眞

成毛 眞(なるけ・まこと)

成毛探偵社代表

1955年生まれ。書評サイトHONZ代表、インスパイア取締役ファウンダー、スルガ銀行社外取締役、早稲田大学ビジネススクール客員教授、元マイクロソフト社長。2014年、成毛探偵社代表に就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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松﨑 曉 良品計画社長