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ビートルズがやって来た!

12年後の不良たち@三省堂(3)

2015年7月24日(金)

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「英語教科書にビートルズ」を報じる当時のスポーツ新聞です。

 昭和53年のある日のスポーツニッポンの紙面には、こんな見出しが躍っている。

〈中学教科書に登場〉〈GSの元祖 ザ・ビートルズ〉〈「ようこそ!日本へ」から12年〉〈お堅い文部省「プリーズ・プリーズ・ミー」〉

 本文を読むと「プリーズ・プリーズ・ミー」と文部省が言ったとは書いていなくてホッとするのだが、ともあれ、この記事が伝えているのは、この年の4月から使われ始めた三省堂の中学校向けの英語教科書の題材としてビートルズが取り上げられたということだ。そこに載っているのはビートルズの曲だけではなく、This is John.などイラスト入りのメンバー紹介や、ビートルズをめぐって親子が「そんな音楽聞くな!」「聞かなきゃ良さが分からない!」と喧嘩するというリアルな事例。スポニチは〈来日した当時“不良”の代名詞といわれた彼ら〉が〈お堅いことでは定評のある文部省のお墨付き〉を得たことを驚きと共に記している。

ヤングにはキッスでは?

 記事には、当時の三省堂英語教科書編集部編集長、丹野圭一さんの言葉も引用されている。

〈今の学校教育でよく問題になっているのが“落ちこぼれ”の子供たちですが、これは、そもそも本の内容に興味が持てないんではないかと思うのです。英語教育を例にとれば、実際に日常では起こり得ない表現、たとえばジス・イズ・ア・ペン、アイ・アム・ア・ボーイでは勉強のための勉強でしかないんですよ〉

 けだし正論。

 ただ、なぜビートルズなのかという謎は残る。昭和53年、1978年といえばヤァ!ヤァ!ヤァ!とビートルズが日本へやってきてから12年が過ぎていて、すでに活動を停止しているからだ。記事も疑問を呈している。

〈もっとも、ヤング受けするアーチストについての英語ならば何も今さらビートルズでもあるまいに……と誰しもが思うのも無理はない。たとえば、武道館で何十人もの失神者騒ぎを出したタータンチェックの「BCR」、あるいは顔一面に怪奇なペインティングをほどこし、口から火を吐く「キッス」なんてのが、よほど今風でヤングに親しみがあるはずだが〉

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「ビートルズがやって来た!」の著者

成毛 眞

成毛 眞(なるけ・まこと)

成毛探偵社代表

1955年生まれ。書評サイトHONZ代表、インスパイア取締役ファウンダー、スルガ銀行社外取締役、早稲田大学ビジネススクール客員教授、元マイクロソフト社長。2014年、成毛探偵社代表に就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師