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「チャート式」で安らかな航路へ

数学参考書再見@数研出版(2)

2015年8月7日(金)

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 数学の教科書で高いシェアを持つ数研出版は、京都発祥の会社である。今も、関西本社の近くにある京都市営地下鉄の丸太町駅には大きな同社の看板がある。これを見れば忘れていた人も思い出す。そう、数研出版は「あの」参考書のチャート式の会社である。

京都市営地下鉄の丸太町駅には数研出版の看板が威風堂々。京都駅にもあります。

 数研出版は、もともとは出版社ではなく、数学研究社高等予備校という学校として大正末期に創設され、そこで教えるためのテキストとして内製したのが、「チャート式代数学・幾何学」だった。そして戦後、検定教科書の制度ができると、そこに参入する。

 つまり、参考書をつくっていた会社が、教科書もつくるようになったのだ。

教科書+参考書=教養書に

 その数研出版にはどうしても聞いてみたいことがあった。それは、数学とほかの教科との違いだ。前回も、数学は進学する度に大きなギャップを味わう科目だという話があったが、それだけではないと思う。高校生が大学受験のための数学を学ぼうとすると、教科書だけでは足りないような気がするのだ。それがたとえ、数研出版の「無印」=最高レベルの教科書であっても、だ。極端な言い方をすれば、歴史などは教科書を暗記すれば80点取れる、でも、数学はそうはいかないのではないか。そんな印象がある。

 この疑問には、数研出版第三編集部部長の大塚和伸さんが答えてくれる。

大塚和伸部長、解説よろしくお願い致します。

「教科書には、この問題を解くには式をこう変形したら簡単だというような、情緒的な、数学的事実ではないことを書くことはできません。授業では、そこは先生が教えてくれます。ただ、家庭で自習する際には先生がいませんから、そこを埋めるのが、参考書です」

 今回までこの連載では明言してこなかったが、この際だからはっきり書いておこう。社会人が今から高校の教科書を読んで教養を身に付けられるかというと、答えは「場合による」だ。実はこれまでも取材に応じてくれた教科書会社の方々は、教科書は先生が教えることを前提につくっていると異口同音に言っていた。

 先生役も一人二役で務められるなら、高校の教科書は最高の教養書だ。しかし、そうでないなら先生が必要になる。あるいは、参考書が。

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「「チャート式」で安らかな航路へ」の著者

成毛 眞

成毛 眞(なるけ・まこと)

成毛探偵社代表

1955年生まれ。書評サイトHONZ代表、インスパイア取締役ファウンダー、スルガ銀行社外取締役、早稲田大学ビジネススクール客員教授、元マイクロソフト社長。2014年、成毛探偵社代表に就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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