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特殊部隊創設者の新著は「リーダーの教科書」だ

伊藤祐靖 × 成毛眞 特別対談(1)

2016年8月5日(金)

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国のために死ねるか』(文春新書)

 『国のために死ねるか』(文春新書)は、タイトルだけを見るとネトウヨ大歓喜系の読み物だし、帯の「危険思想か愛国心か」という赤い文字は右と左の対立を煽る燃料にふさわしいと思わせる。しかし読んでみると、この本は組織に属して働く人すなわち多くのビジネスパーソンと、その組織を率いる人つまりリーダーのためのビジネス書としての色合いが実に濃い。

 濃いと言えば、著者の伊藤祐靖さんのキャラクターもまた、実に濃い。1964年生まれで、1999年3月に能登半島沖不審船事件が発生したときには、海上自衛隊の護衛艦「みょうこう」の航海長として不審船の追跡を行い、不審船を止めるため127ミリ炸裂砲弾をぶっ放すミッションに、サンダル履きで(理由は本に書かれている)臨んでいた。その経験を元に、後に自衛隊初となる特殊部隊である海自の特別警備隊設置に奔走することになるのだが、1999年と言えば、私はマイクロソフトの社長としてWindows 98を売りまくっていた時期だ。我々が2000年問題という見えない敵と戦っていた時期に、目の前の不審船と戦っていた伊藤さんとはどんな人なのか、会ってみたいと思っていたら、そのチャンスに恵まれた。「ビジネスリーダーのための教科書」の著者として当コラムにお招きし、特別編として対談の様子をお届けする。

どっちがどれだけダメかを争うのが戦争

成毛:はじめまして。今日はよろしくお願いいたします。

伊藤:こちらこそよろしくお願いいたします。

成毛:『国のために死ねるか』、非常に面白く読みました。不審船を追跡する部分もスリリングで興味深かったのですが、私はこの本を、組織論あり、リーダー論ありのビジネス書として受け止めました。あくまで一般論という前置きをしたうえで《軍隊には、その国の底辺に近い者が多く集まってくるものなのだ》と断じているあたりでは、これを読んだ多くの企業経営者が自社を軍隊に例えたがるだろうなと思いました。

伊藤:映画の影響だと思いますが、戦争というと、オリンピックやワールドカップのように、選ばれた人同士が争う場だと思っている人が多いようですが、そうじゃないんですね。ダメな奴同士が、どっちがどれだけダメかを争うのが戦争です。

伊藤祐靖(いとう・すけやす)
1964年生まれ。日本体育大学から海上自衛隊へ。防衛大学校指導教官、「たちかぜ」砲術長を経て、「みょうこう」航海長在任中の1999年に能登半島沖不審船事件を体験。これをきっかけに自衛隊初の特殊部隊である海上自衛隊「特別警備隊」創設に関わる。42歳、2等海佐で退官。以後、ミンダナオ島に拠点を移し、日本を含む各国警察、軍隊に指導を行う。現在は日本の警備会社などのアドバイザーを務める傍ら、私塾を開いて現役自衛官らに自らの知識、技術、経験を伝えている(写真:川島良俊、以下同)

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「特殊部隊創設者の新著は「リーダーの教科書」だ」の著者

成毛 眞

成毛 眞(なるけ・まこと)

成毛探偵社代表

1955年生まれ。書評サイトHONZ代表、インスパイア取締役ファウンダー、スルガ銀行社外取締役、早稲田大学ビジネススクール客員教授、元マイクロソフト社長。2014年、成毛探偵社代表に就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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