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特殊部隊創設者が説く、イエスマンがダメな理由

伊藤祐靖 × 成毛眞 特別対談(3)

2016年8月19日(金)

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国のために死ねるか』(文春新書)

 伊藤祐靖さんの『国のために死ねるか』(文春新書)で一番グッときた一節はここだ。《私の知っている世界の1位はみんなこうだ。学問の世界は知らないが、特殊戦の業界のみならず、あらゆる種目のスポーツがそうだ。とっかかりは感性だが、裏付けには理論を求める。だから非科学的な説明は決してしないし、独りよがりの理論も持ち出さない》。リアルで、論理的で、心から共感してしまった。なぜなら、これは新製品開発のときに強く感じることだから。お客さんにアンケートを採っても、まだ見たことのない新製品を欲しいという人はいない。こちらで感性に頼ってつくったものを見せて「こうじゃないですか?」と聞くしかないのである。

まず感性、そして決断力を重視すべし

成毛:とりあえずは感性で良くて、でもあとからしっかり理論の裏付けを取る。これは経営でもとても重要なことだと思っています。先日、ソフトバンクが英ARMを3兆円で買収し、みんな驚きました。孫正義さんは「俺は7年先を読んでいる」と言うけれど、でも実際のところは感性で買ったのではないかと思っています。これから7年かけて理論を構築するのでしょう。

伊藤:私が感性を重視すべきだと思うのは、科学的にまだ見つかっていないセンサーがあると考えているからです。人間の感性はときに、現代の科学的センサーは検知できないものを捉える。この感性を力学とか、運動生理学で説明しようとすると相当難しいのではないでしょうか。

成毛:そういう部分を無視して理論だけで新製品を開発してきたのが、少し前までの日本企業だと思います。だから、つまらないものしか作れなくて、アメリカ企業や中国企業に負けてきました。

伊藤:感性軽視もあるでしょうが、決断力の欠如も要因だと思います。

伊藤祐靖(いとう・すけやす)
1964年生まれ。日本体育大学から海上自衛隊へ。防衛大学校指導教官、「たちかぜ」砲術長を経て、「みょうこう」航海長在任中の1999年に能登半島沖不審船事件を体験。これをきっかけに自衛隊初の特殊部隊である海上自衛隊「特別警備隊」創設に関わる。42歳、2等海佐で退官。以後、ミンダナオ島に拠点を移し、日本を含む各国警察、軍隊に指導を行う。現在は日本の警備会社などのアドバイザーを務める傍ら、私塾を開いて現役自衛官らに自らの知識、技術、経験を伝えている(写真:川島良俊、以下同)

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「特殊部隊創設者が説く、イエスマンがダメな理由」の著者

成毛 眞

成毛 眞(なるけ・まこと)

成毛探偵社代表

1955年生まれ。書評サイトHONZ代表、インスパイア取締役ファウンダー、スルガ銀行社外取締役、早稲田大学ビジネススクール客員教授、元マイクロソフト社長。2014年、成毛探偵社代表に就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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