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テロの時代の身の守り方。特殊部隊創設者が伝授

伊藤祐靖 × 成毛眞 特別対談(4)

2016年8月26日(金)

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 (前回から読む)

国のために死ねるか』(文春新書)

 前回までの対談を読んだ人は、この伊藤祐靖さんとはいったいどんな人なんだろうと思ったことだろう。元海上自衛官で、1999年3月の能登半島沖不審船事件の際には護衛艦「みょうこう」の航海長として不審船をあと一歩の所まで追い詰め、そこで特殊部隊の必要性を痛感して、自衛隊初となる特殊部隊・特別警備隊の設置に力尽くす。という経歴から想像する以上に、発言に芯がある。その伊藤さんは現在、ビジネスパーソンを対象とした私塾で研修を行ったり、企業で講演をしたりしている。これまでの経験を、企業経営にも活かしてほしいと考えているからだ。そのほかにも、個人的な“身の守り方”についての指南も行っている。

一番強い必要はない、正しく立て

成毛:このご時世、テロから身を守るための方法、トレーニングを知りたいという人もいると思うのですが、どんなことを意識したらいいですか。

伊藤:犯罪組織がテロを起こすときも、不良がカツアゲするときも、ライオンが餌を狙うときも、最初にすることは同じです。サーチングです。誰に狙いを定めるかを考えるのです。成毛さんならどうしますか?

成毛:確実に仕留められる相手を狙います。

伊藤:つまり、一番弱い奴を狙うわけですね。ですから、その場で一番弱くさえなければ、サーチングには引っかかりません。一番強い必要はありません。

成毛:一番強くなくても、せめて下から二番目に強いように見えれば、まずはいいんですね。

伊藤:サーチングによって「あいつだ」となると、次はターゲッティングです。立ち居振る舞いや重心軸の動き、体の傾きなどに注視します。正しく立って、正しく歩いていれば、絶対とは言えませんが、まずターゲッティングされないと思います。

成毛:正しく立つとはどういうことですか。

伊藤祐靖(いとう・すけやす)
1964年生まれ。日本体育大学から海上自衛隊へ。防衛大学校指導教官、「たちかぜ」砲術長を経て、「みょうこう」航海長在任中の1999年に能登半島沖不審船事件を体験。これをきっかけに自衛隊初の特殊部隊である海上自衛隊「特別警備隊」創設に関わる。42歳、2等海佐で退官。以後、ミンダナオ島に拠点を移し、日本を含む各国警察、軍隊に指導を行う。現在は日本の警備会社などのアドバイザーを務める傍ら、私塾を開いて現役自衛官らに自らの知識、技術、経験を伝えている(写真:川島良俊、以下同)

コメント3件コメント/レビュー

私も、「実行犯は、現在の科学的センサーでは検知できないようななにか、オーラのようなものを発しています。」の部分に興味を惹かれました。
人工知能(AI)研究の専門家に聞いたことがありますが、AIというのは、「熟練者がカンを働かせれば分かること」を予測するのが比較的得意なのだそうですね。
うまく言語化できない「オーラ」を感知するAIができれば、防犯対策に大いに役立ちそうです。(2016/08/29 19:25)

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「テロの時代の身の守り方。特殊部隊創設者が伝授」の著者

成毛 眞

成毛 眞(なるけ・まこと)

成毛探偵社代表

1955年生まれ。書評サイトHONZ代表、インスパイア取締役ファウンダー、スルガ銀行社外取締役、早稲田大学ビジネススクール客員教授、元マイクロソフト社長。2014年、成毛探偵社代表に就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

私も、「実行犯は、現在の科学的センサーでは検知できないようななにか、オーラのようなものを発しています。」の部分に興味を惹かれました。
人工知能(AI)研究の専門家に聞いたことがありますが、AIというのは、「熟練者がカンを働かせれば分かること」を予測するのが比較的得意なのだそうですね。
うまく言語化できない「オーラ」を感知するAIができれば、防犯対策に大いに役立ちそうです。(2016/08/29 19:25)

こういったプロの口から、不審者や実行者からはオーラの様なものや気配が出ている、という言葉が出たのは良い意味で意外でした。
危険な地域とかで誰かに見られている様な気がした経験がありますけど、これもサーチングされていたのでしょうね。こういう時はすぐに引き返す事にしてるので、今まで無事にこれたのでしよう。非常に為になるインタビューですね。(2016/08/26 15:19)

フランスのニースのテロに、ドイツの4件の連続テロ。
「パイナップルアーミー」でニースで出会った
シャルロットという女の子が持っていた「音だけが出る手榴弾」があれば、
ニースのトラック暴走犯人を気絶させて防げただろうな、と思いました。

日本は武器密輸が極めて難しいので、筆者が言うようにナイフが中心になる。
パリで豪士が講義したように「生兵法は怪我のもとだ」です。
「通勤経路は毎日に変えろ」「車は必ず目的地の玄関まで付けろ」
「レストランでは窓際に座るな」「ドアの正面に立つな」
そして、これが一番重要なのですが
「毎日毎日徹底せよ」です。
30年前のセキュリティセミナーは今でも通用します。(2016/08/26 00:28)

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川野 幸夫 ヤオコー会長