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バイク配車アプリで出前や家政婦も運べる?

人、モノ、サービスまで運び始めたアジアの配車アプリ

2016年5月2日(月)

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 アジアに出張や旅行をした人なら、オートバイの2人乗りシートの後部に、客を乗せて移動する光景を見たことがあるでしょう。現地の人たちにとって主要な移動手段である「バイクタクシー」です。

 アジアの大都市の中心部はどこも交通渋滞が慢性化し、特に朝夕のラッシュ時にクルマで移動すると予想外に時間がかかることもあります。しかし、バイクタクシーなら渋滞の間をぬって走行できるため、渋滞中の移動時間の短縮に最適です。

 インドネシアの首都ジャカルタでも、バイクタクシーは庶民の足として活躍しています。インドネシア語で「OJEK(オジェック)」と呼ばれ、屋台街やバス停周辺、デパート、オフィス街などでは、客待ちをする多くのOJEKを見かけます。ただし、OJEKのたまり場に行かないと利用できず、乗る際に運転手と料金交渉しなければならない煩わしさがあります。

 そうした問題を解決する手段として登場したのがバイクタクシー専門の配車アプリです。いわば、クルマの配車アプリ「Uber」のバイク版で、名前を「GO-JEK(ゴジェック)」と言います。

急速にシェアを伸ばすGO-JEKのバイクタクシー。緑のジャンパーが目印だ

 スマートフォン上でアプリを立ち上げると、最寄りのバイクタクシーの位置がGPSと連動して地図上に表示されます。利用者が現在地と目的地を入力すると、近くの運転手のスマートフォンに通知され、利用者の元まで迎えにきてくれる仕組みです。目的地までの距離で料金が決まるため、面倒な値段交渉は不要です。

 乗車時に必要なヘルメットも運転手が渡してくれます。同時にヘルメットの下に被るシャワーキャップを提供するなど衛生面にも配慮。運転手の名前や顔写真がアプリに表示され、利用後に運転手の評価を付ける機能もあります。

 従来のOJEKでは、運転手と利用者の間に様々なトラブルが生じることもありました。けれどGO-JEKでは、運転手が評価を意識して質の良いサービスを提供するため、問題が起こりにくくなっています。

 現在、GO-JEKのドライバーはジャカルタで約20万人にまで増加。これまでのOJEKより安く、便利で、安心して利用できるGO-JEKはたちまち市民の間で評判となり、急速にシェアを伸ばしているのです。

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「バイク配車アプリで出前や家政婦も運べる?」の著者

高橋 学

高橋 学(たかはし・まなぶ)

フリーライター

日経トレンディや日経ビジネスムック、ダイヤモンドオンラインなどで執筆。著書は『結局「仕組み」を作った人が勝っている』『「場回し」の技術』(光文社)など。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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