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カフェ、博物館、アプリ…アジアで空前の猫ブーム

東南アジアで勢力を増す“ネコノミクス”

2016年5月13日(金)

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 近年、日本では猫が人気です。近い将来、ペット数で猫が犬を上回るとされており、猫カフェが次々と開店しています。猫の写真集など、関連商品が爆発的に売れています。

 猫ブームがもたらす経済効果は、アベノミクスをもじって「ネコノミクス」とも言われており、関西大学の宮本勝浩名誉教授の試算によると、2015年の1年間で約2兆3162億円にも上るそうです。

 実はこの猫ブームが、最近ではアジアにも急速に広がっています。

 注目すべき動きを見せているのがシンガポールです。2014年、日本の猫カフェブームがシンガポールに本格的に波及し、瞬く間に街のあちこちに店がオープンしました。今では地元のミュージシャンのアコースティックライブを聴きながら猫との交流を楽しめるような、変わり種カフェも登場しています。

 その中でも今、最も旬でシンガポールのメディアがこぞって報道しているのが、「The Cat Museum(猫の博物館)」です。

シンガポールに、2015年1月にオープンした「猫の博物館」では、猫が放し飼いにされ、触れ合いも楽しめる

 1階が猫グッズの展示フロア、2階が同国の猫の歴史紹介と里親募集中の猫の放し飼いフロア、3階が博物館に住む居住猫の放し飼いフロアという構成。猫のことを学習しつつ、捨て猫や保護猫と飼い主とのマッチングを図る、シェルターの役割も果たしている点が大きな特徴です。

 日本でも単なる猫カフェではなく、シェルターの役割を果たす里親募集型の猫カフェは数多くあります。シンガポールでもそうした社会貢献を目的とした取り組みが展開されているわけです。猫関連の資料展示から猫との触れ合い、さらには里親との出会いまで一体化させた発想は斬新と言えるでしょう。

 一方、シンガポール北部のニースーンにあるHDB(公営団地)では、猫と飼い主の絆を深める「ラブ・キャット・プログラム」が実施されています。

 飼い猫の登録を義務付けたり、団地内の40カ所に共同の餌やり場を設けたりするなど、コミュニティ全体で猫を大切にする優れた制度です。その他、野良猫の去勢手術の助成金制度の施行、動物愛護機関SPCAによる猫などのペットに対する保護活動など、公的な支援も広がっています。

 シンガポールは元々、「ライオンの都」という意味。ネコ科の地名にちなみ、古くから猫を大切にする習慣があり、街中でも至る所で猫を見かけます。ペットとしてはまだ、犬の方が主流で、ペットショップでも犬の取り扱いが多いのが現状ですが、公的な支援の拡大や猫の博物館の浸透、猫カフェの増加などは追い風となるはずです。

 今後は日本と同様に犬と猫で飼育人口の逆転が起こるかもしれません。

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「カフェ、博物館、アプリ…アジアで空前の猫ブーム」の著者

高橋 学

高橋 学(たかはし・まなぶ)

フリーライター

日経トレンディや日経ビジネスムック、ダイヤモンドオンラインなどで執筆。著書は『結局「仕組み」を作った人が勝っている』『「場回し」の技術』(光文社)など。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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