ムスリム男子がはまるハイブリッドスイーツ

シンガポールで日本発「鯛パフェ」に行列

 マレーシアで一大旋風を巻き起こしているスイーツがあります。その名も“ハイブリッドスイーツ”。ハイブリッドカーはエンジンとモーターなど2つの動力源で走るクルマですが、同じような発想で、2つの異なるスイーツを合体させたものがハイブリッドスイーツです。

 2015年に日本でも人気を博した、クロワッサン生地をドーナツのように揚げた「クロナッツ」。あるいはクロワッサンとマフィンを融合させた「クラフィン」。それぞれの素材の特徴をミックスさせたハイブリッドスイーツは、「Artisan Roast Coffee」などサードウェイブ系の人気カフェが続々と提供し始め、あっという間にブームになったのです。

 ハイブリッドスイーツは、20リンギット(約530円)前後で、コーヒーと一緒に注文すると30リンギット(約800円)。現地の物価水準の中では決して安くない値段設定ですが、流行に敏感な若者を中心に人気が高まっています。

 流行の裏にはムスリム(イスラム教徒)の男性の存在があります。

 マレーシアは人口の6割にあたる1800万人がムスリム。男女比が半々とすると、900万人がムスリムの男性です。ムスリムの男性はアルコール禁止の戒律を守る代わりに、甘いコーヒーやスイーツを好んで食べる傾向が強いと言われています。つまり、元々スイーツ男子が多いマレーシアは、話題のスイーツが受け入れられやすい土地柄なのです。

パンケーキとスフレを融合させたハイブリッドスイーツもマレーシアの甘党男子に人気

 こう考えると、マレーシアでヒットしたハイブリッドスイーツは、今後、隣国のインドネシアでも火が付きそうです。インドネシアは9割がムスリムですから。大ざっぱに計算すれば、人口2億5000万人の9割の半分にあたる1億1250万人がムスリムの男性。いわばスイーツ男子の宝庫であり、ハイブリッドスイーツの潜在的な市場が広がっていると言えるでしょう。

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