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トンカツ、ブッフェがフィリピンで流行?

アジアで消費の原動力となる大家族の「愛」

2016年6月17日(金)

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 フィリピンでは、昼食時間や夕食時間にショッピングモールのレストラン街に行くと、よく目にする光景があります。定額食べ放題のブッフェレストランの前に、長蛇の列ができているのです。先日も首都マニラのある人気店を覗いてみると、店頭に2列に並べられた待合席は満席状態で、20人程度が順番を待っていました。

フィリピンでは大家族で大挙してブッフェに行くのがトレンド。2列の待合席に多くの客が並ぶ

 現地ではマニラに限らず、各地のショッピングモールで同じようなブッフェレストランのブームが起こっています。以前からホテルのレストランなどでブッフェは提供されていましたが、2000ペソ(約4600円)程度と料金が高かったため、庶民は気軽に利用できませんでした。

 そうした中、2014年頃からショッピングモール内にブッフェレストランが次々とオープンしたのです。料金は700ペソ(約1600円)程度で、一般的なフィリピン人でも、少し背伸びすれば届く水準まで下がりました。

 この料金で前菜、サラダ、中華、イタリアン、日本食、チキン、ラム肉などをシェフが切り分けるサービスなどが堪能できます。さらに、デザートでは各種ケーキはもちろん、その場で焼いてもらったクレープの生地を使ってオリジナルなパフェを作れるなど遊びの要素もあり、娯楽好きなフィリピン人の心をがっちりと掴んでいます。

 ブッフェが支持されている最大の理由は、フィリピン人が家族や親戚など、身内の絆を大切にする国民性を持ち、集まって食事を取るのを習慣にしていることにあります。大勢で食卓を囲むことができ、各自が好きなものを好きなだけ楽しめるブッフェは、その習慣を体現する格好の場というわけです。

 さらにブッフェ人気を後押しするのが、「誕生月の人は無料」「お年寄りは年齢分だけ割引」(80歳なら80%引き)「75歳以上は半額」など、いわば大家族消費を意識したサービスです。家族も親戚も多いフィリピンでは、毎月、誰かしらが誕生日を迎えます。そのため最近では、「ハレの日はブッフェで食事」が定番になっています。高齢者向け割引も家族、親戚での利用を促進させます。

 フィリピンでは焼肉主体のブッフェ、スペイン料理中心のブッフェ、火鍋ブッフェなど多種多様な形態のブッフェが登場し、日進月歩でマーケットは拡大しています。ブッフェ人気は当分続きそうで、ビジネスチャンスが広がっていると言えるでしょう。

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「トンカツ、ブッフェがフィリピンで流行?」の著者

高橋 学

高橋 学(たかはし・まなぶ)

フリーライター

日経トレンディや日経ビジネスムック、ダイヤモンドオンラインなどで執筆。著書は『結局「仕組み」を作った人が勝っている』『「場回し」の技術』(光文社)など。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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