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『トヨタ』『無印』の本を、タイで売る

日本の書籍を週に約3本紹介する「ウークビー」

2015年8月4日(火)

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日本の書籍をタイ語で紹介するe-Bookシリーズ「Successful Business Lessons from Japan」のラインナップ。「MUJI」や「TOYOTA」「KURONEKO」など馴染みのあるブランド名が並ぶ。

 タイの自動車市場でもトップシェアを誇るトヨタ自動車。その片付けメソッドに注目した『トヨタの片づけ』(OJTソリューションズ著、KADOKAWA)。熱狂的なファンを持つスタジオジブリの作品創りに迫った『ジブリの世界を創る』(種田陽平著、角川Oneテーマ21)。タイに11店舗を展開し、順調に業績を伸ばしている無印良品の人事教育をクローズアップした『無印良品の、人の育て方』(松井忠三著、KADOKAWA)。2015年6月、タイ人に馴染みがあり、関心も高い日本の人気ブランドをテーマにした3冊のビジネス書が、数分程度で読める“ダイジェスト版”のタイ語版電子書籍となって登場した。

 仕掛けたのは、書籍キュレーションサービスを提供する日本の情報工場(本社東京)と、タイで生まれ、いまは東南アジア全域でe-Bookストアを運営するOokbee(ウークビー)。ウークビーのプラットフォームを使って始まった「Successful Business Lessons from Japan」は、タイで翻訳出版されていない日本の書籍を週に約3本、月に合計約12本のペースで紹介するe-Bookシリーズだ。冒頭で挙げた3冊はこのシリーズの第一弾にあたる。

 ウークビーのエグゼクティブディレクター、松尾俊哉氏は言う。

「タイ人はあまり本を読まないと言われます。それはある意味正しいんですが、これまではコンテンツそのものが少なかったし、あっても紙の本は高かった。書店の数も決して多くありません。しかし、環境が整えば読む人は必ず増えます。事実、ウークビーの会員数は650万人を超えました。電子書籍なら安く読めますからね。日本のことを勉強したいというタイ人も多いんですよ。タイ語にすれば必ず読んでもらえると見込んで、このサービスを開始しましたが、反響は非常に良い。ダイジェスト版ではなくもっと長いものを読みたいという声が多いので、いまその計画を進めているところです」

タイの企業と組み、日本の本を世界へ

ウークビーで人気を集めているのは定額で雑誌や新聞が読み放題になる「Ookbee buffet」。ベーシックコースは月額199バーツ(約700円)、プレミアムコースは月額299バーツ(約1000円)。

 「Successful Business Lessons from Japan」は、情報工場が2005年から日本国内で展開している「SERENDIP(セレンディップ)」の延長線上にある。「セレンディップ」とは、ビジネスパーソンが関心を持ちそうだったり、新たな気づきを得られそうだったりする本や雑誌記事をピックアップし、それぞれ10分程度で読めるA4/3枚(約3000字)程度の分量にまとめ、週に4回メールで会員に配信する有料サービス。大手上場企業の経営陣や管理職を中心にすでにユーザーは6万人を超えた。

 2014年からは、海外書籍のダイジェスト配信もスタートした。といっても、日本語に翻訳された書籍ではない。日本では未翻訳の書籍の中から、日本人が興味を持ちそうな書籍を見つけ出し、日本語のダイジェスト版を作成している。

ビジネスパーソンが気づきをもたらしそうな本をピックアップし、そのハイライトを3000字で紹介する書籍ダイジェストサービス「セレンディップ」。料金は個人は月当たり2500円、法人は10名1万2500円~。

 ダイジェストというと、要約やあらすじと混同されがちだが、そうではない。加工はできるだけ控え、原文をできるだけそのまま引用し、本の内容を忠実に伝えるのが趣旨だ。映画の予告編をイメージするとわかりやすい。ハイライトシーンをピックアップし、巧みに一つに編集した予告編は、見る人を本編鑑賞へと誘う。ダイジェスト版もしかり。「丸ごと読みたい」という気持ちを喚起し、書店やAmazonへと読者を導く案内役だ。

 情報工場の代表取締役社長、藤井徳久氏は言う。

「これまでは、日本人に向けて日本語のダイジェストを発信するだけでしたが、ウークビーとの提携を機に、サービスを『面』で展開していきたい。つまり、いろいろな国のコンテンツをいろいろな国の言語に置き換え、提供するサービスです。『気づき』や発想のヒントを求めているのは日本人ばかりではありません。世界中のビジネスパーソンの好奇心を満たすコンテンツを提供していきます」

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「『トヨタ』『無印』の本を、タイで売る」の著者

三田村 蕗子

三田村 蕗子(みたむら ふきこ)

フリーライター

福岡生まれ。津田塾大学学芸学部卒業。出版社勤務後、フリーライターに。ビジネス誌、経済誌、流通専門誌などで活躍中。2014年末から活動拠点をアジアのハブであるバンコクに移した。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長