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ユニクロもモノクロに、悲しみに沈むバンコク

街は平静、パニックは日系スーパーの店頭だけ?

2016年10月17日(月)

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王様のご逝去を伝えるタイのローカル新聞。王様がいかにタイの人々に愛されてきたかを伝えている。

 バンコクの町がモノトーンに染まっている…。

 2016年10月13日午後7時。プラユット首相はテレビを通じて、プミポン・アドゥンヤデート国王(ラマ9世)が亡くなったと発表。政府機関、国営企業、教育機関は14日から30日間半旗を掲げ、公務員、国営企業職員は14日から1年間服喪し、一般国民にも娯楽的な活動を30間自粛するよう求めた。

 タイはこれからどうなっていくのだろう。

町からカラフルな彩りが消えた。道行く人もBTSを利用する人も、大半が黒い服を着用。王様への哀悼の意を表している。

 町に出てみた。タイ人好みのピンクや黄色、黄緑色といった派手な色が一斉に消え、町を黒い色が支配している。Tシャツ、ポロシャツ、ノースリーブシャツにワンピース。カジュアルからフォーマルまで(ほぼカジュアルだが)、形やテイストはさまざまながら黒が圧倒的に多い。心から敬愛してきたプミポン国王を失ったタイの人々は、公務員であろうとなかろうと、自らの意志で黒い服に身を包み、哀悼の意を表しているのだろう。そう感じた。

 その一方で、町の機能は平常通りだ。電車もバスも通常運転。いつもより車の数が明らかに少ないため、渋滞はほとんど起きていないし、人通りもややまばらだが、百貨店もスーパーマーケットもショッピングセンターも店を開け、昨日と変わらず営業している。

バス停でバスを待つタイ人たち。ほぼ全員が黒い服を着ている。黒で染まったバス停は初めて見た。

 物流機能も滞っている様子はない。コンビニの棚には商品が普通に並び、町の食堂も屋台もレストランも果物屋も店の人が黒い服を着ていることを除けば、いつもと同じ印象だ。映画館は14日だけは閉館したものの、15日からは営業を再開する。「株式市場や貿易、投資といった経済活動を止めないように」というプラユット首相の国民への呼びかけそのままに町は動き、経済は回っている。

ユニクロ、モノクロ化

 企業の生産活動にも影響は出ていない。某日系食品メーカーの役員は言う。

 「タイ人の心情を考慮して、王様のご逝去を想定しての対策は社内でとっていませんでしたが、2011年の洪水を経験しているので、それを引き合いに出しました。『もし洪水になって資材が調達できないと困るから』という理由で、在庫の積み増しを働きかけ、工場をプッシュしてきたんですね。1週間分の生産は可能な状態にしていたので、いまのところ問題ありません」

 他の日系企業に尋ねても同じような返事が帰って来た。この事態をある程度想定して、シミュレシーションをしていた企業も多い。タイ・ローカルの企業も同じである。コンドミニアムや大型オフィスビルの建築現場も休むことなく、ドンカンドンカン、大きな音を建てながら工事を進めている。

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「ユニクロもモノクロに、悲しみに沈むバンコク」の著者

三田村 蕗子

三田村 蕗子(みたむら ふきこ)

フリーライター

福岡生まれ。津田塾大学学芸学部卒業。出版社勤務後、フリーライターに。ビジネス誌、経済誌、流通専門誌などで活躍中。2014年末から活動拠点をアジアのハブであるバンコクに移した。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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松﨑 曉 良品計画社長