• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

あの「ダンボー」は、いまバンコクにいた!?

SNS大国なのにモノが売れない。さて、どうしよう。

2015年12月16日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

©KIYOHIKO AZUMA/YOTUBA SUTAZIO ©YOTUBA SUTAZIO All Rights Reserved.

 タイは東南アジア屈指のSNS“タイ国”だ。屋台のおばちゃんもモトサイ(バイクタクシー)のお兄ちゃんも、仕事をしながら器用にスマホを操り、LINEやFacebookのチェックを欠かさない。盛んにメッセージをやりとりし、自撮りをしては投稿を重ねる。その真剣さときたら、客がはらはらするほどだ。

 タイ国立開発行政研究院(NIDA)の調べによれば、タイ人のFacebookユーザーは3200万人(2014年11月)。インターネット平均利用時間は週に50.4時間、1日に7.2時間。全体の77%がスマホからインターネットを利用しているという統計もある。日本人のインターネット利用時間は、スマホ経由で1日当たり1時間48分、PC経由で54分。タイ人のネット好きは「中毒」レベルだ。

 しかしながら、これだけネットを利用し、SNSに夢中なのに、EC市場は6000億バーツ(約2兆円)と、まだ日本の6分の1以下。SNSの熱狂にEC市場が今ひとつ追いついていない。そんなギャップを見据えて販売戦略を見直し、着々と成果をあげているのが、モバイルバッテリーブランドの「cheero(以下チーロ)」だ。

 マンガ『よつばと!』(あずまきよひこ作、電撃コミックス)に登場する段ボール製“ロボット”を模したモバイルバッテリー「ダンボー」を見かけたことはないだろうか。あの可愛い製品を始めとする高品質低価格のモバイルバッテリーのブランドがチーロ。大阪の機械部品メーカー・ティーアールエーが2011年に立ち上げたまったく無名のブランドは、Amazonをメイン販路に売り上げを伸ばし、多くのファンを獲得。常にAmazonの売り上げ上位にランクインしている。

「ダンボー」の顔を模したモバイルバッテリー。

日本の成功パターンが通用しない!

 ティーアールエーはチーロの市場拡大のため、まず2013年夏に香港に進出し、2013年にはEC大国の米国に現地法人を設立した。だが、ついで2014年に進出したタイは、これまでとはまったく勝手が違う市場だった。

 チーロタイランドの須貝宏幸氏は言う。

チーロタイランド・須貝宏幸氏。ITコンサル会社に勤務し、ベトナムでカフェを運営していたこともある異色の経歴の持ち主だ。

「現在、売り上げの8割はリアルの店舗からです。というのも、タイの消費者はSNSには夢中でも、オンラインでモノを買うところまでには至っていないんですね。ロジスティクスも整備されていないし、オンラインでクレジットカードを使用することへの抵抗感も強い。オンラインで買えば価格は20%安くなるのに、それでも多くのお客さんはリアルの店を選ぶ。オンラインの市場自体は倍々で伸びてはいますが、なにせまだ母数が少なすぎるんです」

 日本におけるチーロは、EC市場の成長と歩みを同じくして伸びてきた。

コメント0

「バンコク繁盛記」のバックナンバー

一覧

「あの「ダンボー」は、いまバンコクにいた!?」の著者

三田村 蕗子

三田村 蕗子(みたむら ふきこ)

フリーライター

福岡生まれ。津田塾大学学芸学部卒業。出版社勤務後、フリーライターに。ビジネス誌、経済誌、流通専門誌などで活躍中。2014年末から活動拠点をアジアのハブであるバンコクに移した。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック