• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

キャバクラのお姉さん350人に聞きました!

日本駐車場開発がタイで挑む渋滞解消ビジネス

2016年12月26日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 バンコクの渋滞は世界的にも悪名高い。

 わずか1.5kmのソイ(通り)を抜けるのに1時間かかることもざらだ。BTS(高架鉄道)やMRT(地下鉄)が開通し、利用者は年々増えているのに、渋滞はいっこうに緩和する気配がない。聞けば、バンコクの車の数は約600万台。1日あたり1000台、年間35万台ペースで増え続けているという。

巨大なオフィスビル、インターチェンジタワー。NPDタイランドはここをはじめ、バンコクで有名ビルの駐車場を30カ所以上運営している。

 駐車場の供給量も壊滅的に乏しくて、その数わずか36万台程度。増える一方の車と、絶対的に不足している駐車場。タイが長年抱えるこの社会問題に敢然と挑んでいるのが、駐車場に関する各種コンサルティングを手掛けるNPD(日本駐車場開発)のタイ法人の社長、川村憲司氏だ。

 「渋滞という難問を解決して、タイの教科書に載るのが僕の夢。しかも、しっかりと儲けながらね」

 必要とあらばキャバクラのお姉ちゃんたちの本音を徹底的に洗い出し、ビルオーナーにも直談判し、駐車場運営によってタイの社会を変えようとしている川村氏。その第一歩は、2008年、バンコク中心部にある駐車場の徹底的な洗い出しから始まった。

NPDタイランドの社長、川村憲司氏。「儲ける」と「社会に貢献する」の同時実現がモットーだ。

夜はガラガラのビジネス街の駐車場を、キャバクラ嬢向けに!

 「日本だとあちこちにコインパーキングがありますよね。ところがバンコクはまずどこに駐車場があるのか誰もわからない。ポルシェやベンツのような高級車から大衆車まですべて同じ入口から入って同じ出口から出るのもおかしいと思いました。飛行機にファースト、ビジネス、エコノミー、さらにはLCCまであるように、駐車場も選択できるようすればいいじゃないか。そう思って駐車場をランク分けしたんですよ」 

 ランクの一番上がVIPクラス。料金は月額4500バーツ(約1万5000円)とし、入り口から一番近い2階のスペースを固定で利用できるようにした。この駐車スペースには大きく「VIP」と表示。警備員が登場し、利用客はVIPとしての扱いを受ける。金持ちは金持ちらしく振る舞い、金持ちとして扱われるのがタイの社会。それを駐車場にも当てはめた。

ビル駐車場はランク分けし、トップのVIPスペースには専任の警備員を配置。VIPはVIPとして丁重にもてなしている。

 その下のクラスの利用料は月額4000~5000バーツ(約1万3000円~1万6000円)。3Fや4Fのエレベーター近くの固定スペースが割り当てられる。さらにその下は月額2000~3000バーツ(約6500円~約1万円)。決められた場所ではなく、空いているスペースに駐車してもらうが、川村氏はセンサーをつけ、空きがあれば入り口などに設置したランプがグリーンに光り、利用者に分かるようにした。安いからといって、駐車場に入ってみれば「満車」では不便この上ない。安いなりにも使い勝手の良いサービスをつけるのが川村流だ。

 昼間は満車で、夜間はガラガラ。車で通勤する人があまりに多いために起きるこの極端なアンバランスを解消しようと、川村氏は、バンコクで一、二を争う繁華街のタニヤやパッポンで働く女性たちの需要にも目をつけた。 

 タニヤとは女性の接待付きカラオケクラブ、つまりキャバクラのような店が集積している一帯だ。パッポンも同様だが、タニヤがほぼ日本人専用の通りなのに対して、パッポンは日本人以外の客も訪れる。2つ合わせて、歌舞伎町をイメージしてもらうとわかりやすい。

 川村氏の仮説はこうだ。

コメント5

「バンコク繁盛記」のバックナンバー

一覧

「キャバクラのお姉さん350人に聞きました!」の著者

三田村 蕗子

三田村 蕗子(みたむら ふきこ)

フリーライター

福岡生まれ。津田塾大学学芸学部卒業。出版社勤務後、フリーライターに。ビジネス誌、経済誌、流通専門誌などで活躍中。2014年末から活動拠点をアジアのハブであるバンコクに移した。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

企業や官公庁の幹部のメールボックスの内容が、まるごと数十万〜数百万円で売られている事例もある。

名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官