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2027年に小惑星が地球に衝突って、ホント?

東京で開催「地球防衛の国際会議」(その1)

2017年5月15日(月)

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10年後に地球危機?

 2027年7月21日、接近している小惑星が地球に衝突し、多大な被害が出るおそれがある。しかも、東京がその衝突予想コースにぴたりと一致している……。その対策を議論する国際会議が、今日(2017年5月15日)から5日間の予定で日本科学未来館で開催される。

 「小惑星の地球衝突」といえば「6500万年前の恐竜絶滅の原因」が思い浮かぶが、10年後のこととはいえその対策の国際会議が東京で開催されるとは映画のような話だ。ホントなのか?

 実は、「2027年に衝突」はホントの話ではない。しかし、その対策の国際会議は実際に開催されるのである。

 どういうことか?

 この会議、IAA(国際宇宙航行アカデミー)主催の「第5回プラネタリー・ディフェンス・コンフェレンス」(Planetary Defense Conference・2017PDC)の日本での開催に尽力してきたのが、JAXA/ISAS(宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究所)准教授、吉川真さんだ。

JAXA/ISAS(宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究所)准教授の吉川真さん

 吉川さんは天体の軌道計算のスペシャリストで、小惑星探査機「はやぶさ」のミッションを支え、現在、小惑星「リュウグウ」に向かって航行中の後継機「はやぶさ2」のミッションマネージャでもある。地球接近天体でも日本では第一人者だ。

 私は現在、獨協大学(埼玉県草加市)で経済学部特任教授として2つの講義を担当しているが、その一つ「特殊講義・宇宙、深海、生物多様性」で小惑星をとりあげていることもあり、教室からテレビ電話で吉川さんとつなぎ、「小惑星の地球衝突」をめぐるインタビューを行った。社会とのつながりのある授業の試みのひとつだ。

小惑星地球衝突パニック映画

山根:国際会議「2017 PDC」って、どういうものですか?

吉川:2004年にアメリカのアナハイムで始まり前回はイタリアのローマ郊外、フラスカティで開催。2年に1回の国際会議ですが、今回の東京で7回目。日本のJAXA宇宙科学研究所、国立天文台、日本スペースガード協会、日本惑星協会の共催です。地球に小天体が衝突する危機にどう対応するかを、さまざまな視点で議論するのが目的です。

山根:小惑星が地球に衝突する人類の危機を扱ったパニックアクション映画には、『アルマゲドン』『ディープ・インパクト』などがありますが、現実に危機が迫っているということですか?

吉川:小惑星のような小天体の地球衝突を回避する取り組みは「スペースガード」と呼んでいましたが、最近は「プラネタリー・ディフェンス」という言葉が使われています。その取り組みが本格的に動き出したのは、1990年代の半ば、地球に接近する小惑星がたくさん発見されるようになってからです。

コメント2件コメント/レビュー

 小惑星の衝突では、平均、年に100人くらいの人が死ぬと考えられています。でも、今までに実際に死んだ人は、1人しかいません。なぜでしょう?

 ── それは、6000万年に一度、60億人が死ぬからです。

 因みに、ほんのちょっと前まで「一人もいません」だったんですが、1年くらい前に、ついに隕石衝突による死者が出ました。

 小惑星などの地球衝突は、確率は低いですが、人類滅亡につながりますので、対策を考えておくべきです。

 余談ですが、私も一時「スペースガード協会」の会員でした。その後、会費を払っていないので、もはや首でしょうが(^^;)。当時、仲間内では「地球防衛隊」と呼んでいました。(2017/05/15 16:47)

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「2027年に小惑星が地球に衝突って、ホント?」の著者

山根 一眞

山根 一眞(やまね・かずま)

ノンフィクション作家

ノンフィクション作家として先端科学技術分野の熱い人間像を描き続ける一方、3.11被災地支援活動も人生の大きな柱です。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

 小惑星の衝突では、平均、年に100人くらいの人が死ぬと考えられています。でも、今までに実際に死んだ人は、1人しかいません。なぜでしょう?

 ── それは、6000万年に一度、60億人が死ぬからです。

 因みに、ほんのちょっと前まで「一人もいません」だったんですが、1年くらい前に、ついに隕石衝突による死者が出ました。

 小惑星などの地球衝突は、確率は低いですが、人類滅亡につながりますので、対策を考えておくべきです。

 余談ですが、私も一時「スペースガード協会」の会員でした。その後、会費を払っていないので、もはや首でしょうが(^^;)。当時、仲間内では「地球防衛隊」と呼んでいました。(2017/05/15 16:47)

最高に面白く、好奇心を刺激される記事だった。普段は日本国内での瑣末なことに忙殺されているのが通常のビジネスマンだと思うが、世界だけでなく、今度は宇宙に目を向けて見ると、面白い世界が広がっており、そこに対して日夜研究を続けている人がいることはとても興味深い。

この数十年の間にはAIとスーパーコンピュータが人類の課題を次々に解決するというが、宇宙の課題を解決して行くにはさらに長い時がかかるものと思う。

それだけ夢のある話だと思う。(2017/05/15 14:15)

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