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はやぶさ2の「地球スイングバイ」に血が騒ぐ

その意味と、準備を進めてきたわくわく現場(1)

2015年12月3日(木)

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 小惑星「Ryugu」を目指している「はやぶさ2」が、今日の午後7時過ぎ、地球に最接近し猛速でかすめる予定だ。これは2018年初夏の小惑星到達までの最大のイベントだ。その意味や準備を続けてきた現場の証言をお伝えします(後編は今日の午後1時に配信予定です)。

「おお、お久しぶりです」
「山根さん、今日は何の日か覚えていますか?」
「さて??」
「今日はね、『はやぶさ1』が小惑星イトカワへの第2回目のタッチダウンをしたあの日の10周年なんですよ」
「そうだった!」

はやぶさ2の力強い電波信号

 11月25日、相模原市のJAXA宇宙科学研究所を訪ねたところ、玄関でバッタリと矢野創さん(宇宙科学研究所学際科学研究系助教)と会った。ちょうど10年前のこの日の午後10時、「はやぶさ」は静かに小惑星「イトカワ」へと降下を開始。そして翌朝の午前7時過ぎにタッチダウンしサンプル採取に成功、管制室は歓喜に包まれた。プレスルームで徹夜でその推移を見守っていた私も、いたく感動した。

 だが、後にサンプル採取のための弾丸が発射されていなかったことが判明し、チームは天国のあとに地獄を味わう。もっともその5年後、「カプセル」の地球帰還後に、タッチダウンの衝撃で微粒子の採取ができていたことがわかり一転、ミッションが成功と確認できた。月以外の惑星からの物質を手にしたのは“人類初”の偉業となった。何ともドラマッチな日、10年前の11月25日は「『はやぶさ』の一番長い日」として、映画でもハイライトシーンとして描かれてきた。

 「あの日、私はスーパーバイザーとしてタッチダウンに携わり、今「はやぶさ2」にもかかわることができた。何とも感無量です」(矢野さん)

 矢野さんの横には、「はやぶさ2」のプロジェクトマネージャである津田雄一さんの姿もあった(2015年5月、前任の國中均さんからプロマネをバトンタッチ)。

管制室の前で津田雄一さん(左)と矢野創さん(右)

 矢野さん、津田さんとともに懐かしい管制室を久々に見ることができたが、網格子入りのガラス越しに見えた正面の大きなディスプレイには、「はやぶさ2」から地球に届いている力強い電波信号が立っていた。

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「はやぶさ2の「地球スイングバイ」に血が騒ぐ」の著者

山根 一眞

山根 一眞(やまね・かずま)

ノンフィクション作家

ノンフィクション作家として先端科学技術分野の熱い人間像を描き続ける一方、3.11被災地支援活動も人生の大きな柱です。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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