• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

渋谷、“ビットバレー2.0”のカオス

シリーズ:変わる東京(1)

2016年1月7日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

経済成長のけん引役は企業だけではない。ヒト・モノ・カネが集積した「都市」もまた、成長の担い手である。変わる首都・東京。シリーズ第1回は、「商業の街」からスタートアップが集結する「クリエーティブ産業の街」に変貌を遂げる渋谷を取り上げる。

 「渋谷を挑戦的な街にしましょう!」

 5月中旬、東京・渋谷のとあるビルで開かれたイベントで、主催者がそう開会のあいさつをすると、会場は大きな拍手に包まれた。

 「sprout(発芽)」と題されたこのイベントは「スタートアップ」と呼ばれる起業間もない会社の経営者や、有望なスタートアップに資金を出して大きなリターンを得ようとする投資家などを集めて開かれた。参加者は100人超。事業資金を得ようとする者、新たなビジネスを立ち上げるのに手を組む相手を探す者──。思惑は様々だ。

(写真=吉成 大輔)

 本誌は今号から5回にわたって「変わる東京」シリーズを連載する。2020年の東京五輪をにらんで、都心の各地で再開発が進んでいるから、それを紹介しようというのではない。

 アベノミクスのキーワードの一つに「トリクルダウン」がある。今年の春季労使交渉でも使われた。政権がトヨタ自動車や日立製作所といった大企業に賃上げを促し、それを他の企業にも波及させ、消費を喚起することを指した。けん引役を決めて一つの流れを作り、全体に広げようというものだが、けん引役の担い手は企業ばかりではない。都市もなり得る。

 実例がある。約60年前、米西海岸のシリコンバレーは半導体メーカーが拠点を構えたことをきっかけにIT(情報技術)企業が集積、その後、米国だけでなく世界経済をけん引する都市になった。中国・深圳は今や世界のスマートフォン市場の行方を左右する。

 街が変貌を遂げ、新たな価値を生む。東京の至る所でそんな試みが始まっている。それは日本経済の活性化にもつながるはずだ。若者の街・商業の街として発展してきた渋谷は、産業構造の大転換をもたらすかもしれないベンチャー企業の集積地に生まれ変わろうとしている。

「渋谷で創業」が投資基準

 投資基準の一つに「渋谷での創業」を掲げているベンチャーキャピタルがある。5億円の投資資金を持つスカイランドベンチャーズだ。木下慶彦代表は理由をこう語る。「東京大学、慶応義塾大学、早稲田大学。いずれも渋谷から近いところにキャンパスがある。渋谷はみんな学生の頃に遊んだ街なんですよ。なじみ深い街で仕事をすれば新たな発想が生まれ、これまでになかったビジネスが立ち上がる可能性が高い」。

コメント2

「Special Report」のバックナンバー

一覧

「渋谷、“ビットバレー2.0”のカオス」の著者

島津 翔

島津 翔(しまづ・しょう)

日経ビジネス記者

2008年東京大学大学院工学系研究科修了、日経BP社に入社。建設系専門誌である日経コンストラクション、日経アーキテクチュアを経て、2014年12月から日経ビジネス記者。担当分野は自動車、自動車部品。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

面倒くさいことを愚直に続ける努力こそが、 他社との差別化につながる。

羽鳥 由宇介 IDOM社長