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高齢者金融トラブル続出 瀬戸内が危ない

2016年2月18日(木)

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瀬戸内海の島々で、金融関連のトラブルに巻き込まれる高齢者が後を絶たない。背景には、意外な資産家の多さや島の閉鎖性に目を付けた“裏”と“表”の金融業者の存在がある。事態を放置すれば、数少ない成長分野、シルバー消費全体にも悪影響を及ぼしかねない。(本記事は「日経ビジネス」2015年11月30日号からの転載です。記事中の内容は掲載時点のものです)

瀬戸内海国立公園の特別地域に指定されている景勝地「寒霞渓」から見た小豆島町の市街地

 映画「二十四の瞳」の舞台となった香川県小豆島。東部にある小豆島町に50年近く暮らすA氏(74歳)の元に、怪しい電話がかかってきたのは2014年末のことだった。

 電話口からは若い男の声。「X銀行本店のYと申します。重要なレターパックを送付しますので、お手数ですがご確認をお願いします」。X銀行はA氏のメーンバンクだった。

 ほどなくして、電話で言われた通りレターパックが自宅に届いた。中には、「セキュリティー対策のためキャッシュカードを更新します」などと説明する書類と、個人情報取り扱いについての説明書、A氏の名前が印字された新しいカードが入っていた。別の書面には、「現在使っている暗証番号と、変更する番号を記入の上、手元にある古いキャッシュカードを同封して送ってください」。封筒にはX銀行のロゴも入っている。

住所は香川、消印は江戸川区

 若い頃、金融機関に勤めていたA氏は不信感を抱いた。「キャッシュカードと暗証番号を封筒で送付など、まともな銀行がやることではない」。レターパックをよく見ると、疑わしい部分が次々と出てきた。

 地元の地銀からの書類にもかかわらず、消印が「東京都江戸川区」。記載された発送元の住所は香川県だったが、郵便番号は愛媛県のものだった。

 A氏は、すぐX銀行や警察に連絡。キャッシュカードと暗証番号をだまし取ろうとする、新しい手口の詐欺未遂事件として香川県警は、急きょ県全体に注意を呼びかけることになった。

 こうした金融関係の詐欺事件がここ数年、この風光明媚な島で頻発している。被害に遭わずに済んだA氏は幸運な方で、多額の財産をだまし取られた事例も少なくない。

 同じ小豆島町在住のB氏(78歳)は架空の投資話で約1400万円を失った。

 やはり始まりは一本の電話。「Z社の株は確実に上がりますよ。うちの会社を通せば特別に、新聞に出ているレートよりも安く買えます」。バークレー・トレードという投資会社を名乗る中年男性からだった。最初は断っていたが、何度も電話がかかってくるため、「一度買ってみよう」と思い始めたという。

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「高齢者金融トラブル続出 瀬戸内が危ない」の著者

宗像 誠之

宗像 誠之(むなかた・せいじ)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション、日本経済新聞社産業部、日経コンピュータを経て、2013年1月から日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

中 尚子

中 尚子(なか・しょうこ)

日経ビジネス記者

日本経済新聞入社後、証券部で食品やガラス、タイヤ、日用品などを担当。財務や法務、株式市場について取材してきた。2013年4月から日経ビジネス記者に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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