• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

脳で念じれば、機械が動く

BMI(脳活動で機械を動かす)[産業技術総合研究所、テラプローブ、島津製作所など ]

2015年8月19日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

脳の活動を捉えて、体を動かさずとも思い通りに機械を動かす。BMI(ブレーン・マシン・インターフェース)と呼ばれる技術の研究開発が盛んだ。人間の脳を新たな「入力デバイス」にすべく、技術開発が進んでいる。

(写真=左:都築 雅人)

 「やりたいことが描いてあるアイコンに、意識を集中してくださいね」。産業技術総合研究所の長谷川良平・理学博士にそう促され、8つのアイコンが並ぶモニター画面に目をやった。テレビが見たいので、「TV」と描かれたアイコンをじっと見つめる。

 しばらくすると、TVのアイコンを覆うように、「これかな」という文字が一瞬だけ現れた。その後も数秒ごとに、不規則なペースで点滅を繰り返す。「これかな」の文字を5回ほど数えた時、画面上のアバターが記者の代わりに声を発した。「テレビが見たいです」。

 アバターはなぜ、記者の気持ちを代弁できたのか。

 実はモニターを見ている時、記者は8つの電極とマッチ箱大の処理装置からなる「脳波計」を頭にかぶっていた。脳波計は頭皮上から調べられる脳波(脳から生じる電気活動)を計測。視覚刺激に対する脳波の変化から、記者の意思を推定していたのだ。その結果を、アバターによって代弁させた。

難病に苦しむ人を支援

 脳の活動を読み取り、「入力デバイス」として用いることで、手を使わずに装置や機械を動かす──。こうした技術は「BMI(ブレーン・マシン・インターフェース)」と呼ばれる。記者のような健常者はもとより、ケガやALS(筋萎縮性側索硬化症)などの難病で手足を動かしたり、言葉を発したりすることが困難な人を支援する技術として注目されている。産総研は今夏、筑波大学付属病院での実証利用を始める。

 もっとも、考えたことを全て把握できるほど、脳波を精緻に解析することは簡単ではない。単純に「テレビが見たい」と考えても、アバターはそのまま代弁してくれるわけではない。

コメント0

「Special Report」のバックナンバー

一覧

「脳で念じれば、機械が動く」の著者

佐藤 浩実

佐藤 浩実(さとう・ひろみ)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社で電機、機械、自動車を6年間取材。13年4月に日経ビジネスへ。引き続き製造業を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック