• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「山伏ジェット」を飛ばす異色の航空会社

地方空港同士を結び成長、フジドリームエアラインズ

2016年9月16日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

地方空港をつなぐ2009年就航のフジドリームエアラインズ(FDA)が快進撃を続けている。特色は「大手ともLCCとも競合しない」。他社が見向きもしない地方路線を次々とのみ込む。常識の逆を行く経営の裏側には、知られざる4つの独自戦略が隠されていた。

6月11日、名古屋小牧空港に白装束の女性たちが降り立った。FDAが企画した小牧~山形線のキャンペーンの参加者だ(写真=早川 俊昭)

 「西の伊勢参り、東の奥参り」。江戸時代の人々は、三重県の伊勢神宮を「陽」、山形県の出羽三山を「陰」と見立て、一生に一度は成し遂げねばならない風習として守っていたという。

 時を経て2016年6月。出羽参りを終え山形空港を出発した白装束の女性、約15人が名古屋小牧空港へと降り立ち、伊勢参りへと向かった。これは、小牧空港を本拠地とする航空会社、フジドリームエアラインズ(FDA)と山形県が中心となって企画した「山伏ジェット」というキャンペーンの一環だ。

 日本航空(JAL)の経営破綻により廃止された小牧~山形線を2014年3月、約3年半ぶりに復活させたFDA。こうした地道な需要喚起が奏功し、2015年度の利用者数はJAL時代のピーク時を1万人上回る3万人に増え、今年3月には1日2往復へと増便した。

 好調なのは、山形線だけではない。2009年にわずか3路線から就航したFDAは、JALが撤退した路線などを次々と復活させ、今では16路線68便に成長。2015年度は黒字化を達成し、当初2機だった機材も11機に増えた。

 国内航空の新規参入は単独で経営を続けることすら難しい。スカイマークやAIRDO(エア・ドゥ)などは経営破綻の後、ANAホールディングスなどの支援を受け、経営再建を続けている。そのほかも、ほとんどがANA資本の下、しのいでいるのが現状だ。

 だがFDAは違う。航空業界の常識の逆を行き、規模拡大を続けてきた。

武器は84席の「エンブラエル」機

 最後の地方空港と言われる富士山静岡空港の開港に合わせ、静岡を地盤とする物流大手の鈴与が「地元のために」と立ち上がったのが発端。いまだに鈴与の100%資本を貫いている。一部路線でJALとの共同運航便向けに座席を卸しているが、依存関係にはない。

コメント0

「Special Report」のバックナンバー

一覧

「「山伏ジェット」を飛ばす異色の航空会社」の著者

井上理

井上理(いのうえ・おさむ)

日経ビジネス記者

1999年慶応義塾大学総合政策学部卒業、日経BPに入社。以来、ネット革命などIT業界やゲーム業界の動向を中心に取材。日本経済新聞への出向を経て2014年4月より日経ビジネスの電機・ITグループ

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

意外なことに、伝統的な観光地が 訪日客の誘致に失敗するケースも 少なからず存在する。

高坂 晶子 日本総合研究所調査部主任研究員