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インド出身の社長、電気不要の冷蔵コンテナ開発

「アイスバッテリー」で冷蔵物流革命を狙う

2017年4月17日(月)

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電気を必要としない保冷剤による冷凍・冷蔵輸送という従前のやり方に着目。保冷剤の性能を向上させ、保冷容器と組み合わせシステム化したことで新たな商機を呼び込んだ。

保冷剤で温度を一定に
A3サイズの保冷剤24枚をコンテナ上部のラックに並べる。2~8度の低温が100時間以上続き、長距離フライトでも輸送可能だ(写真=竹井 俊晴)

 羽田空港内にある国際線の貨物ターミナル。全日本空輸の貨物コンテナに、メロンやマスカットなど国産の高級フルーツがどんどん積み込まれる。行き先はタイの首都バンコク。夜0時30分に羽田を発ち、現地時間の朝5時着。その日の午前中にはバンコク市内のフルーツ店に商品が並ぶ。

 このコンテナは輸送中、内部の温度を2~8度に保つ特殊な冷蔵コンテナだ。全日空はコンテナ2台を準備し、今年9月28日から国際貨物での運用を開始した。100時間以上の長時間輸送が可能で、生鮮食品、化学品、医薬品などでの利用を想定する。

保冷剤の成分変え性能を向上

 一見、普通の航空コンテナだが、庫内上部には保冷剤がぎっしり積まれ、内部を冷やしている。この保冷剤を開発し、保冷剤を利用する貨物コンテナを製造したのがアイ・ティ・イー(東京都千代田区)。保冷剤だけでなく、専用の保冷バッグやカート、コンテナなど輸送装置も製造、販売するのが特長だ。

 保冷剤を使った輸送装置の最大の利点は、冷却のために電気を必要としないこと。航空機やトラック、貨物列車で冷蔵装置を使うには別途、発電機が必要だが、保冷剤ならそれが必要ない。

 アイ・ティ・イーの保冷剤「アイスバッテリー」はプラスチックケースに液体が入っているタイプで、凍らせて繰り返し使う。キャンプ用品やスーパーの宅配サービスなどで使われる保冷剤と見た目は変わらないが、長時間、温度を一定に保てるのが特長だ。設定温度ごとにそれぞれ8種類の製品があり、マイナス30度からプラス25度まで幅広い温度帯に対応する。

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「インド出身の社長、電気不要の冷蔵コンテナ開発」の著者

宇賀神 宰司

宇賀神 宰司(うがじん・さいじ)

日経ビジネス記者

日経クリック、日経ベンチャー(現・トップリーダー編集などを経て、2007年1月から日経ビジネス編集記者。流通、中小ベンチャー、マネジメント、IT(情報技術)を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長