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有名大学前に「就活カフェ」、インドにも進出

エンリッション、170人の学生アルバイトを組織化

2016年6月6日(月)

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有名大学前に続々出店。無料で就職活動にも役立つと大学生の話題を集める「知るカフェ」。今年4月にはインド工科大学の構内にも出店。海外展開を加速する。
右から田口弦矢COO、柿本優祐CEO、末政博行・取締役、森脇夕里江・執行役員(神戸大学)、眞保榮祐介・取締役、畑井田滉生・執行役員(京都大学)(写真=太田 未来子)
学生に社会との接点を
大学の至近距離に学生が無料で使えるカフェを開設。スポンサー企業が学生に業務内容などを説明する機会を設ける

 大学キャンパスを出て徒歩数分。学生証を出せば、飲み物は無料。スマートフォンも充電できるし、無線LANは使い放題──。そんなカフェが今、有名大学学生の人気を集めている。

 「知るカフェ」。2013年12月に同志社大学の前に1号店をオープンしたのを皮切りに、わずか2年強で東京大学、早稲田大学、慶応義塾大学、京都大学、名古屋大学など、全国11大学のキャンパス周辺に店舗を展開した。来店する学生の数は、全店合計で1日当たり2500人以上に上る。

 無料でも採算が取れるのは、企業からスポンサー料を得ているからだ。料金は1社当たり年間120万円。三井物産やユニクロ、三井住友銀行、東京ガスといった大手からベンチャーまで様々な企業が、店舗ごとに十数社名を連ねる。

 スポンサー企業は、学生に企業や業界を理解してもらうために、カフェの中で少人数制イベントを開催できる。店内には企業紹介のパンフレットを置けるほか、ロゴも掲示される。一方学生にとっては、就活生はもとより1~2年生の頃から、会社や業界の知識を深められるというメリットがある。

「情報不足のまま就職」に一石

 運営会社エンリッション(京都市)の柿本優祐CEO(最高経営責任者)は「スポンサーが集まれば、出店と同時に黒字になる」と説明する。人手不足の中、少しでも質の高い学生との接点を増やしたい企業をスポンサーに獲得するというビジネスモデルが、時流に乗った。そんな知るカフェの原点には、柿本氏が就活で感じた強烈な違和感がある。

 「え、これから志望業界を探すの?」

 柿本氏が周囲の同級生を見て疑問を持ったのは、大学3年生の4月のことだった。柿本氏は既に、社会人の友達から話を聞き、ある大手商社に志望企業を絞っていた。見渡せば、十分な情報を得ないまま就職し、結局、短期間で退職した先輩も多い。そこでひらめいたのが、学生と企業の相互理解を深める「知るカフェ」のビジネスモデルだ。

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「有名大学前に「就活カフェ」、インドにも進出」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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