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インバウンド需要を取り込め! ぐるなびの挑戦

2016年6月9日(木)

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急増するインバウンド(訪日外国人)の取り込みは外食産業の新たな課題となっている。飲食店向けに販促を支援するぐるなびにとっても、大きなビジネスチャンスとなる。外食産業の成功条件を変えた同社が、人口減少に直面する業界の救世主となれるか。

(写真=的野 弘路)

 まな板に横たわるマグロの巨体に板前が手際よく包丁を入れる。切れ目から美しいサシの入った切り身が見えると、ため息と歓声が上がった。

 「Super fatty toro!(大トロだ!)」

 板前は慣れた手つきでマグロを赤身、中トロ、大トロなどに切り分けていく。初めて目にするマグロの解体ショーに外国人客はすっかり魅了されていた。

 ここは東京・銀座の商業施設、キラリトギンザにある回転すし店「銀座沼津港」だ。この日、店内では昼食と夕食の間の空き時間を使って、今夏から提供する予定の訪日外国人(インバウンド)向けの「食体験プログラム」の予行練習がなされていた。主に団体客を対象に、マグロの解体ショーとすしの食べ放題をセットにして、7000円前後で売り出す。

 この日は、都内の大学に通う留学生6人が客代わりに参加した。こうした留学生モニターの募集やマグロの解体ショーを宣伝するサイトの作成まで請け負うのが、飲食店検索サイトを運営するぐるなびだ。

 「銀座沼津港を昨年10月末にオープンしたが、外国人客を増やしたくてぐるなびの加盟店になった」。沼津港グループの総板長、井上尋登氏はこう話す。

 日本を訪れる外国人は右肩上がりで増えている。2014年に1341万人と過去最高を記録したが、今年は去年をさらに上回るペースで推移している。沼津港の旗艦店「沼津港新宿西口店」にも外国人客が連日押しかける。人口の減少が進む日本において、インバウンド抜きにこれからの飲食店経営は成り立たないと井上氏は感じていた。とりわけ銀座は、外国人が訪れる日本でも有数の観光地となっている。そこで個人旅行者だけではなく団体客にも対応できるよう、座席数は79と都心の店舗としては多めだ。回転すしには珍しく、日本酒も数多くそろえた。

 店舗が入るキラリトギンザが位置するのは銀座1丁目だ。多くの中国人観光客がこの付近でバスを降りて、ブランド店が軒を連ねる銀座中央通りを新橋方向に歩いていく。買い物前に昼食時間を設けるツアーが多いので、ここで銀座沼津港を選んでくれればいい。出店を決める前に井上氏が描いていた戦略だった。

 しかし、より多くの外国人を呼び込む販促策や目玉となるメニューをどうしたらいいか分からない。困った井上氏はぐるなびに加盟することを決めた。

加盟店の販促をきめ細かくサポート
●ぐるなびが提供するサービス内容

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「インバウンド需要を取り込め! ぐるなびの挑戦」の著者

武田 安恵

武田 安恵(たけだ・やすえ)

日経ビジネス記者

大学院卒業後、2006年日経ホーム出版(2008年に日経BPと合併)に入社。日経マネー編集部を経て、2011年より日経ビジネス編集部。主な担当分野はマクロ経済、金融、マーケット。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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