• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

「ユニクロ」を目指さないストライプ

「自己破壊」を続けるアパレル業界の異端児

2018年6月14日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 バブル崩壊以降、不振から抜け出し切れないアパレル業界にあって、この20年間で売上高は1200億円を超える規模にまで成長した。特にリーマンショック以降、財布のひもを固くした女性消費者の心を低価格ながらデザイン性の高い衣料品でつかんできた。

 当初、高級路線を目指して苦しんだ時期の経験から「自分の思い入れや業界の常識に拘泥することの罠を痛いほど学んだ」と、石川氏は振り返る。それが現在の「業界の常識を疑い、独り善がりなこだわりを持たずに変化し続ける経営姿勢」につながり、同社の躍進の素地となっている。

 同じ中国地方で創業したSPAを主力とする企業という類似点から、ストライプは業界の内外で「第2のユニクロ」と目されてきた。

 しかし、あくまでユニクロという主力SPAブランドに最大の投資を続けるファーストリテイリングと比べ、ストライプは事業を絞り込まない。そんな石川氏の経営方針を端的に示す言葉が「路線転換こそイノベーション」だ。

 「駅ビルにもテナントのアパレル企業が少ないから、帰ってくるたびにこの店に寄りますね」。福島県いわき市に実家がある40代の主婦はそう話す。

アース ミュージック&エコロジーいわき平店には平日でも多くの女性客が訪れる

 JRいわき駅から車で10分ほどの場所に「アース ミュージック&エコロジーいわき平店」がある。店内にはアースだけでなく、他社ブランドの雑貨やスニーカー、バッグなども並ぶ。通常、アースのようなSPAは自社ブランドで店を埋め尽くすが、この店は純粋なSPAではなくセレクトショップ業態となっているのだ。

 ストライプは2016年から地方のロードサイドにあるアースの大型店舗をセレクトショップ業態に転換し始めた。例えばいわき市周辺には商業施設が少なく、衣料品を買える場所が多くない。「水戸市や福島県郡山市まで行っていたお客様が、『ここでまとめて買い物できて便利だ』と言ってくれている」と同店の清田麻祐子店長は話す。

 郊外型の競合大型店が次々と店を閉める中、「どんな立地でどんな顧客を相手にすれば商売が成り立つのか」を冷静に分析し、それに合わせて自らを変化させ続けて商機につなげている。

 ユニクロも最初はカジュアル衣料を扱うセレクトショップだったが、SPAへと転換する過程で他社商品を撤廃。今でも自社の商品にこだわり続けている。この一点を考えても、ストライプがユニクロとは違う方向性を目指していることが分かる。

“不振の売り場”で逆張り成長

 不振が目立つ様々な業態の売り場で残存者利益を享受できている点も、ストライプの成長に貢献している。

コメント1件コメント/レビュー

 服が好きでよくウェブで物色しますが、ストライプデパートメントが検索に引っかかることは稀です。F2世代がターゲットということは、若い頃に宮崎あおいのCMを見ていた世代がいまだに主力の客ということになり、華やかな外見の割に中身は代わり映えしない企業とも言えます。
 この企業の強みは、ひとえに数値管理の徹底に尽きるのではないでしょうか。
 その数値管理のせいもあってか、下請けいじめが酷いという話も聞きます。どこかで事故を起こすと、公取委の指導後に急速に業績を落とした某ジーンズショップのようになりはしないでしょうか。(2018/06/14 10:03)

オススメ情報

「企業研究」のバックナンバー

一覧

「「ユニクロ」を目指さないストライプ」の著者

杉原 淳一

杉原 淳一(すぎはら・じゅんいち)

日経ビジネス記者

2005年、日本経済新聞社に入社し、大阪経済部に配属。2009年に東京に異動し、経済部で銀行や農林水産省、財務省、金融庁などを担当。2015年4月から日経ビジネスで金融機関を中心に取材している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

 服が好きでよくウェブで物色しますが、ストライプデパートメントが検索に引っかかることは稀です。F2世代がターゲットということは、若い頃に宮崎あおいのCMを見ていた世代がいまだに主力の客ということになり、華やかな外見の割に中身は代わり映えしない企業とも言えます。
 この企業の強みは、ひとえに数値管理の徹底に尽きるのではないでしょうか。
 その数値管理のせいもあってか、下請けいじめが酷いという話も聞きます。どこかで事故を起こすと、公取委の指導後に急速に業績を落とした某ジーンズショップのようになりはしないでしょうか。(2018/06/14 10:03)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

断ればいいんです。値段を上げればいいんです。そうしないと労働時間の短縮なんて、できるはずないですよ

神津 里季生 連合会長