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執念実った「おいしい非常食」、異例の大ヒット

ボローニャFC本社の缶詰パン「缶deボローニャ」

  • 松浦 龍夫

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2016年7月11日(月)

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柔らかくておいしいという評判の非常食用の缶詰パンが、法人向け中心に大ヒットを続けている。おいしさと長期保存を突き詰めた執念が実り、東日本大震災後の備蓄需要増という波に乗った。

(写真=北山 宏一)
5年保存パンも登場
これまでは3年保存のみだったが、今年3月には5年保存可能なパンの販売を開始した(写真=北山 宏一)

 1カ月待ちでも予約の絶えないパンが注目を集めている。デニッシュパンの製造販売を手掛けるボローニャFC本社(東京都台東区)の「缶deボローニャ」。3年の長期保存が可能な、非常食用の缶詰パンだ。

 非常食のパンといえば、固くてパサパサした乾パンが一般的。ボローニャFCの缶詰パンはそれとは一線を画している。缶を開けるとデニッシュ生地のパンからは甘い香りが漂い、口に入れるとしっとりとした食感で、柔らかく食べやすい。

 ボローニャFCの松尾豊・代表取締役は「非常食を口にするのは災害で避難している時など、苦しい時。そんな中でおいしいパンが食べられれば、少しでも気持ちが救われるのではと考えて開発した」と話す。

 価格は1個400円(税抜き)。非常食とは思えないおいしさが評判となり、2007年の販売以来、累計で300万缶を販売。今年に入っても販売個数が前年同月比50%増で推移しており、人気は高まる一方だ。

 知名度が向上したことで、現在では東急ハンズやロフト、高島屋などの非常食コーナーでも取り扱われるようになった。ウェブサイトでの販売も1カ月待ちの状態だ。

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