• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

アマゾンに挑む巨象・ウォルマート(前)

2016年8月30日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

世界最大の小売業、米ウォルマートがリアル店舗とデジタルの融合を加速させている。商品の受け取りや決済アプリ、ネット通販システムの一新など総力を挙げて改革中だ。食品に狙いを定めたアマゾンが迫る。実店舗の巨象とネットの巨人の最終決戦の行方は?

(写真=AP/アフロ)

 米コロラド州コロラドスプリングスに住むマーシャ・ソース氏。保険代理店に勤める彼女は、週3回は近所のウォルマートを使うヘビーユーザーだが、そんな彼女にも不満はあった。

 店舗があまりに巨大なためお目当ての商品を探し回るのに一苦労。在庫切れで商品が買えないこともあった。だが、最近は同社が始めた新サービスのおかげで買い物のストレスが軽減したという。店内ピックアップサービスだ。

 パソコンやスマートフォンで商品を注文後、店舗の準備ができ次第、メールで通知が届き、店舗に商品を取りに行く。商品は既に包装されているので、専用カウンターでの支払い以外ほとんど時間がかからない。商品の保管は7日間。買い物時間の節約になっている。

セービングキャッチャー。レシートのQRコードを専用アプリで読み取ると、近隣の競合他社の価格を提示、差額をクーポンで戻してくれる

 加えて、同社のモバイルアプリ「セービングキャッチャー」も大のお気に入りだ。これは価格比較アプリで、レシートのQRコードを読み取ると周辺の競合他社と価格を比較、他社よりも高ければ差額をクーポンで戻すというものだ。「これまでに40ドル以上が戻ってきた。旦那のレシートももらって、バンバンスキャンしているわ」。

 ウォルマート・ストアーズ。2016年1月期の売上高は4821億3000万ドル(51兆1057億円)で、日本の税収に迫る勢い。売上高では世界最大の企業でもある。純利益も146億9400万ドル(1兆5575億円)、従業員は世界で230万人と桁違いの規模を誇る。

こちらは店内ピックアップサービス用のカウンター。主に雑貨や日用品で使われる。すべてのスーパーセンターで利用可能
50以上の都市で利用可能なカーブサイドピックアップ。端末に注文番号を打ち込むと、店員が商品を車に積んでくれる
6月には米配車サービス大手のウーバーやリフトと提携、商品の自宅配送サービスをテストすると発表した(写真=ロイター/アフロ)

 そのウォルマートがここ数年、強力に推し進めているのが、「シームレスショッピング」である。シームレスショッピングとは、店舗やネットの垣根をなくし、消費者がストレスを感じることなく買い物ができる環境を提供するというコンセプトのことだ。

 「我々が目指しているのは、店舗もネットもなく『ウォルマートで買い物をする』ということだけを消費者が考えればいい状態を作ること」と、同社のダグ・マクミロンCEO(最高経営責任者)は語る。その実現のために、ウォルマートは店舗とデジタルの融合を急ぐ。

 商品の受け取りについては、冒頭の店内ピックアップに加えて、専用ステーションで商品を受け取る「カーブサイドピックアップ」の運用を始めた。ドライブスルーのようなもので、オンラインで生鮮食品や加工食品を注文後、指定された時間に行けば、従業員が商品を車のトランクに積み込んでくれる。

 また、6月には生鮮品の宅配事業で米配車サービスのウーバー・テクノロジーやリフトとの提携を発表した。あくまでもテスト段階だが、自宅への配送を希望する消費者のために、店舗から自宅までの配送をウーバーなどの運転手に任せる戦略だ。実現すれば、受け取りの時間帯指定がしやすくなる。

コメント0

「企業研究」のバックナンバー

一覧

「アマゾンに挑む巨象・ウォルマート(前)」の著者

篠原 匡

篠原 匡(しのはら・ただし)

ニューヨーク支局長

日経ビジネス記者、日経ビジネスクロスメディア編集長を経て2015年1月からニューヨーク支局長。建設・不動産、地域モノ、人物ルポなどが得意分野。趣味は家庭菜園と競艇、出張。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

小平 和良

小平 和良(こだいら・かずよし)

日経ビジネス上海支局長

大学卒業後、通信社などでの勤務を経て2000年に日経BP社入社。自動車業界や金融業界を担当した後、2006年に日本経済新聞社消費産業部に出向。2009年に日経BP社に復帰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

リストラなどつらい経験もありましたが、多くの山に登ったことで、別の景色が見えやすくなりました。

吉田 秀俊 VAIO社長