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小学校を“中退”した発明家が生み出した「緩まないネジ」

ネジロウ|「緩まないネジ」の開発

2015年9月28日(月)

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小学生の頃から3度の飯より発明に没頭してきた男が、「緩まないネジ」で世界を驚かす。2000年の歴史を持つネジを革新し、大手メーカーと組んで量産準備に入った。

緩まないネジ
ネジロウ社長の道脇裕氏は、小学校を“中退”したという天才肌の発明家だ。数ある発明の中から「ネジ」を事業に選んだ(写真=陶山 勉)

 「どんなことがあっても絶対に緩みません」

 東京・港のとあるアパートの一室。そう言われて手渡されたのは、ボルトに2つのナットが付いた大きなネジの模型。NejiLaw(ネジロウ、東京都江東区)が開発した緩まないネジ、「L/Rネジ」だ。

 2010年に米航空宇宙規格(NAS)に準拠したネジの耐久試験をしたところ、合格ラインの17分をはるかに超える3時間たっても全くネジは緩まない。それどころか、試験装置が先に壊れた。

 「2000年のネジの歴史を変えた」

 耐久試験の噂は瞬く間に広がり、東京都ベンチャー技術大賞、かわさき起業家大賞、グッドデザイン賞など様々な賞を総なめにした。

 緩まないネジのボルトの軸には、従来のネジにある螺旋(らせん)状の溝がない。その代わり、右螺旋と左螺旋の役割を同時に果たす特殊な溝が刻まれている。この軸に、互いに機械的に結合する右回転のナットと左回転のナットを同時に締めつける。ナット同士が結合すると、振動などでネジが緩もうとしてもそれぞれのナットは逆方向に動こうとし、結合した場所から緩まない。

3度の飯よりとにかく発明

 緩まないネジは、ネジロウ社長の道脇裕氏が2000年頃に発明したものだ。なぜこれまで製品化されなかったのか。それは、道脇裕氏(38歳)が「経営」より「発明」に没頭してきたからだ。

 ゆるいシャツとだぼだぼのパンツに、無造作な髪型。常に何かを考えているようで、インタビュー中もどこか上の空のように見えた。

 それもそのはず。道脇氏は何をしている時も、思考は新たな発明にとらわれている。道脇氏は、「物心付いた時から、食事の回数より発明する回数のほうが多かった」と語るほど、常に新しいアイデアを追い求めてきた。

 10歳頃には「今の教育システムに疑問を感じる」と小学校を勝手に“中退”し、それ以来、学校にはまともに通っていない。子供時代は大学教授だった母親の研究室で実験などにふける毎日を過ごした。学歴はゼロに等しい。

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「小学校を“中退”した発明家が生み出した「緩まないネジ」」の著者

齊藤 美保

齊藤 美保(さいとう・みほ)

日経ビジネス記者

2011年中央大学法学部卒業。同年、日本経済新聞社に入社。産業部にて電機、IT、自動車業界を担当した後に、2014年3月から日経ビジネス編集部に出向。精密業界を中心に製造業全般を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師