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ABEJA、「売れない理由」をAIで解析、繁盛店に

客の属性や動きのデータを蓄積、深層学習により店舗改善

2017年10月12日(木)

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 むしろ問題となったのはディープラーニングを何に生かすか。インターネット向けのサービスには、早晩、米グーグルや米フェイスブックが参入し、莫大な資金力で世界をのみ込むことになる。家庭向けのサービスも米アマゾン・ドット・コムの牙城だ。製造業は性能・品質要件が厳しく、スタートアップが創業直後に参入するには壁が高い。

 世の中を一変させるディープラーニングを、自分なりにビジネスとして成立させるにはどうすればいいのか──。考え抜いたあげく、岡田社長がたどり着いたのが小売業だった。

 小売業界では、ネット通販の急速な台頭を受け既存店が停滞。その一因は個人情報をあらかじめ登録したうえで買い物するネット通販と異なり、現実世界の小売店にとっては、何の通告もなく店舗を訪れる顧客が「のっぺらぼう」のような存在であることだった。どんな顧客がどのように店舗内を歩き回っているかというデータにニーズがあるのは明らか。また、何か手を打てば顧客の反応が即座に返ってくるという業界の特徴も魅力的だった。ディープラーニングを活用することで業務改善の効果が分かりやすく表れるからだ。

存在感が急速に高まっている
ABEJAの累計納入実績 存在感が急速に高まっている

 狙いは的中した。これまでに三越伊勢丹ホールディングスなど大手が導入。汎用型サービスとして設計したことで利用料も月8000円からに抑えられ、結果、中小・零細店舗への売り込みにも成功する。提供開始から2年弱ながら、納入実績は小売り向けで約70社、店舗数で約300拠点にのぼる。

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「ABEJA、「売れない理由」をAIで解析、繁盛店に」の著者

藤村 広平

藤村 広平(ふじむら・こうへい)

日経ビジネス記者

早稲田大学国際教養学部卒業、日本経済新聞社に入社。整理部勤務、総合商社インド拠点でのインターン研修などを経て、企業報道部で自動車業界を担当。2016年春から日経ビジネス編集部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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