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食品メーカーを技術で支える「コンビニの黒子」

最後発からもがいて武器磨く――不二製油グループ本社

2016年10月26日(水)

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コンビニエンスストアの食品や、菓子、パン、加工食品メーカーの商品を技術力で支えている。大手油脂メーカーがコモディティー化で収益悪化に苦しむ中、独自路線で成長してきた。技術系から交代した営業系の社長が、人口減と大企業病に挑む。

(写真=3点:陶山 勉(チョコパン、チョコケーキ、乳酸菌飲料))

 コンビニエンスストア(コンビニ)に入る。暑い季節はざるそば、冷やし中華、それとも定番のおにぎり。甘味ならば、アイスクリームにチョコレートバー、ドーナツ、生クリームケーキ、抹茶チョコ、ついでに乳酸菌飲料、インスタントラーメン…。これらの商品に使われているのが、不二製油グループ本社(以下不二製油HD)の製品だ。

 同社の製品が使われる商品は幅広い。クリーム、チョコレート、マーガリン、パン生地、アイスの素材、ビール酵母を発酵させる大豆ペプチド、ハムの「つなぎ」。上の写真は使用製品の一端だ。

 不二製油HDは「食感、品質や生産性を向上させたい」という食品・飲料メーカーの要望に応え、パームや大豆などの植物から「機能」を引っ張り出して提供するBtoBメーカーだ。

食品メーカーを技術で支える

 例えば、コンビニなどで売っている冷麺類に「ほぐし水」が添えられていることがよくある。かけると、麺がほぐれて食べやすくなる。この効果は水ではなく、麺の表面の「ソヤファイブ」によるものだ。大豆の「おから」から同社が作った水溶性大豆多糖類で、米飯や麺類の水分を保持し、粘りを抑える働きがある。それまでは麺どうしがくっつくのを避けるために、ひと口ごとに小分けにしていたが、その手間が不要になり、生産性が上がった。

 おにぎりの場合も水分を1割強多くできるので、生産個数が増やせるうえ、食感も向上。でんぷんの老化が抑えられることで、冷蔵したり時間がたったりしてもおいしく食べられる。

 このほか、「手に付かず口中ですっと溶ける」チョコレートや、輸送中に形状が崩れにくいクリームなど、メーカーやコンビニの細かい要望に応えることで、製品のコモディティー化に苦戦する油脂メーカーの中では飛び抜けて高い利益率を確保している。

BtoC企業並みの高い利益率
●取引先、同業他社との比較
注:円の大きさは総資産の比率を表す。決算期は2016年3月期、山崎製パンのみ2015年12月期を使用

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「食品メーカーを技術で支える「コンビニの黒子」」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師