• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

膨張する「仮想大手」ルノー・日産・三菱自連合

磨き上げてきたアライアンス戦略の要諦を探る

2017年12月7日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

「これは目標でなく見通し」

3社それぞれが世界で「地産地消」が可能に
●アライアンス3社が生産拠点を持つ地域

 部品業界に奮起を促す一方で、ルノー・日産連合に加わった三菱自はすでに大きな果実を手に入れている。

 7月25日に17年4~6月期決算を発表した池谷光司CFO(最高財務責任者)は、こう言って胸を張った。

 「4~6月期だけで35億円のシナジー効果を生み、これが同期の利益拡大に貢献した。その大半が日産との共同購買による調達コストの削減によるもの。今後は取り組みを加速させて17年は年間で250億円の効果を出す」

 池谷氏によると、日産との共同購買などを本格化させたのは日産が資本参加した直後の16年11月ごろ。それからたったの半年で、これだけの成果が見込めるようになった。

2022年までにシナジーを倍に
●アライアンスによるシナジー効果金額の推移

 こうした購買費用の削減を柱とした「シナジー効果」はルノー・日産だけで16年に50億ユーロ(約6600億円)。三菱自を加えることで、22年には100億ユーロを目指すという(上のグラフ)。

 これだけのシナジーを出す前提には、圧倒的な販売規模がある。17年1~6月期にはルノー・日産・三菱自の3社連合の世界販売台数が527万台。前年首位の独フォルクスワーゲン(VW)と同2位のトヨタ自動車を抜き、初めて首位に立った。今年通年では1000万台超えは確実。さらに22年には3社で1400万台の販売台数を目指す中期経営計画を打ち出した。

 9月15日に仏パリでこの計画を発表したゴーン氏は、あっけらかんとこう言ってのけた。

数ではトップ3入り、 2017年は首位も見えてきた
●2016年の世界販売台数の比較
注: FCA:欧米フィアット・クライスラー・オートモビルズ、PSA:仏 プジョーシトロエングループ

 「これは目標ではなく見通し。計画を順調に進めれば連合全体で到達できるであろう客観的な数字だ」

 自信の裏には、3社ごとに得意市場が異なるという地域性(上の図)がある。

「企業研究」のバックナンバー

一覧

「膨張する「仮想大手」ルノー・日産・三菱自連合」の著者

池松 由香

池松 由香(いけまつ・ゆか)

日経ビジネス記者

北米毎日新聞社(米国サンフランシスコ)で5年間、記者を務めた後、帰国。日経E-BIZ、日経ベンチャー(現・日経トップリーダー)、日経ものづくりの記者を経て、2014年10月から日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

面白い取り組みをしている会社と評判になれば、入社希望者が増える。その結果、技能伝承もできるはずだ。

山崎 悦次 山崎金属工業社長