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上海ぼったくり犯が語る被害急増の理由

「駐在員が減って商売がやりやすくなった」

2015年6月30日(火)

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美しい上海の夜。だがトラブルも少なくない

 「いくらでもお客さんがいるんだよ。1カ月で100万元(約2000万円)は売り上げたかな」

 「李」と名乗る男性は笑顔を見せながらこう語った。スウェットパンツにTシャツというラフな姿で上海市内の焼肉店に現れた李は、優しそうな笑顔が印象的な青年だった。内陸部の地方都市から上海に出てきて既に数年が経つという。李という中国ではありふれた名字は間違いなく偽名だろう。

焼肉店に現れたぼったくり店の男

 李の職業はぼったくり店の店員だ。先日、福島香織さんが日経ビジネスオンラインの連載で「高額化する上海小姐のゆすりたかり」という記事を書いていた。日本人駐在員と駐在員を相手にするホステスとのトラブルが増えているという内容である。

 ホステスとのトラブルにも増して日本人が巻き込まれやすいトラブルがぼったくりだ。在上海日本国総領事館がホームページのトップ画面で、ぼったくり店への注意喚起をしていることを見ても、その被害の多さが推測できる。

 朝日新聞は今年1月、上海のぼったくり被害が急増していると報じている。同紙の報道によれば、2014年の被害件数は5年前に比べ4倍以上に増えているという。

 その手口は以下のようなものだ。日本人が多いホテルの付近や観光客が多く集まる繁華街で、主に女性の客引きが「安いマッサージの店がある」などと声をかける。客引きの誘いに応じてついていくと、タクシーなどで店に案内され、個室に通される。そこでマッサージを受けたり、酒を飲んだりした後、会計の段になるとコワモテの男性たちが部屋に入ってきて日本円で数十万円に上る高額請求を受けるという寸法だ。中には躊躇なく暴力をふるう店もあるというから恐ろしい。

 ホステスたちが狙っているのが駐在員なのに対して、ぼったくり店は出張者を狙っている。日本への帰国が翌日に迫っていたり、中国語が話せなかったりすれば、公安に駆け込まれるリスクが減り、好都合だからだ。出張者は上海の地理に不案内な可能性も高い。店の場所が特定できなければ、たとえ公安に駆け込んでもほとんどの場合、相手にしてもらえない。タクシーで移動するのは、店の場所を特定しにくくする狙いもあるのだという。

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「上海ぼったくり犯が語る被害急増の理由」の著者

小平 和良

小平 和良(こだいら・かずよし)

日経ビジネス上海支局長

大学卒業後、通信社などでの勤務を経て2000年に日経BP社入社。自動車業界や金融業界を担当した後、2006年に日本経済新聞社消費産業部に出向。2009年に日経BP社に復帰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官