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朴槿恵、プーチン、そして江沢民にどよめく参加者

中国共産党が威信をかけた軍事パレードの現場から

2015年9月4日(金)

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 中国共産党は9月3日、「抗日戦争・反ファシズム戦争勝利70年」を記念する軍事パレードを行った。これまでは10月1日の国慶節に行ってきた軍事パレードを、抗日戦争勝利記念日と定めた9月3日に初めて開催、外国軍の代表が初めてパレードに参加するなど、過去に中国が行ってきた軍事パレードとは趣きが異なる。

 だが、ここではパレードを開催する習近平・国家主席の意図や、登場した兵器などについてはほとんど触れない。新聞やテレビなどで詳しく報じられるはずだからだ。むしろ新聞やテレビがあまり触れない、市井の雰囲気を取り上げたいと思う。

パレード前日、夕食難民になる

 パレード前日の9月2日午後6時すぎ。取材を終え、北京の中心部にほど近い宿まで1キロほどの道を歩いて帰っていた。帰りがけに1人でも入れそうな手頃な店で夕食を取れればいいと考えていた。だが、あらゆる飲食店が閉まっている。パレード前日の夜から北京市中心部は大規模な交通規制がかかる。飲食店も営業を禁じられているようだ。

 最後の頼みはホテル近くにあるマクドナルドだ。マックなら空いているかもしれない。そんな淡い望みもカウンターが暗い店舗を見てあっけなく崩れた。

 それなら最後の最後の頼みとしてセブンイレブンがあったはずだ。そう思い今来た道を引き返す。しかし、セブンイレブンも店を閉めていた。周りを見わたすと、近くに1軒だけ店の明かりが見えた。

 近づいていくと中国資本のコンビニが店を開けている。近隣の住民と思しき人たちが次々と店に吸い込まれていく。とりあえず筆者もパンとカップラーメンを買う。店主と思われる男性はレジ打ちで大忙しだが、愛想よく応対してくれた。思わぬ書き入れ時に上機嫌なのだろうか。

 宿に戻るため歩道橋を渡ろうとすると、武装警察に「少し待て」と指示された。歩道橋の下を見ると、片側の車線は一台のクルマも走っていない。しばらく見ていると、クルマのいない車線を3台の車列がゆっくりと向かってきた。先導はベンツ。後ろの2台は中国国産の最高級車「紅旗」だ。明日のパレードにも参加する政府要人が乗っているのだろうか。

 宿に戻り、テレビをつけると、中国の放送局はほぼすべて抗日戦争を題材にしたドラマかドキュメンタリーを放送していた。

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「朴槿恵、プーチン、そして江沢民にどよめく参加者」の著者

小平 和良

小平 和良(こだいら・かずよし)

日経ビジネス上海支局長

大学卒業後、通信社などでの勤務を経て2000年に日経BP社入社。自動車業界や金融業界を担当した後、2006年に日本経済新聞社消費産業部に出向。2009年に日経BP社に復帰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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