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シニア記者、(ほぼ)24時間耐久取材

~トヨタまさかの惨敗!ル・マン24時間レース

2015年6月18日(木)

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 トヨタまさかの惨敗!

日曜の夜、MEGAWEBに来ました。

 6月13~14日に開催されたル・マン24時間レース。F1のモナコ・グランプリ、アメリカのインディー500と並び称される「世界三大レース」の1つじゃ。トヨタは去年3位に終わり「今年こそ」と必勝を期したが、結果は6位と8位。それも1位、2位を独占したポルシェに大差をつけられての惨敗だった。

 24時間の戦いが終わるその瞬間を、シニア記者は東京都江東区にあるトヨタ自動車の展示ショールーム MEGAWEB(メガウェブ)で迎えた。パブリックビューイング、というやつである。巨大なディスプレイ―の中でポルシェが栄光のチェッカーフラッグを受けたとき、シニア記者の脳裏には一人の男の顔が浮かんだ。

 それはトヨタのエンジニアAさんの顔だった。3位に終わった去年、「来年こそ勝ちますよ」と気丈に語っていたAさん。再びの悔し涙を流しておられるに違いない。「レースは水物」と言うが、巨額の予算をもらい会社の看板を背負っての闘いである。サラリーマンとしてはつらかろう。

パブリックビューイングは午後8時開始

 トヨタは過去17回ル・マンに挑み、最高位は1999年の2位。ポルシェ、アウディ、BMW。どうしてもドイツ勢の壁が破れない。だが、今年こそやってくれる。去年のレースを見たシニア記者はそう確信していた。

 「幸運はいらない、不運さえなければ」

 昨年のトヨタは速かった。ル・マンの13.6キロメートルのコースを1周するたびに、ライバルたちに1秒近い差をつけ、レース開始早々から独走態勢を築いた。しかし、スタートから17時間目。快走していた7号車が電気系統のトラブルで突然のストップ。

 「幸運はいらない、不運さえなければ」

 当時、トヨタチームの代表だった木下美明氏は天を仰いだものである。

 序盤のマシントラブルで出遅れた8号車が粘って何とか3位に入ったが、1位、2位をアウディにさらわれた。FIA世界耐久選手権(WEC)は年間にル・マンを含む全8戦があり、この年、トヨタは5勝して年間チャンピオンに輝いた。しかし90年の歴史を持つル・マンで勝たないと世界は「真のチャンピオン」とは認めてくれない。

 去年、年間チャンピオンの祝賀会で、トヨタの内山田竹志会長がAさんにこそっと話しかけたのを、シニア記者は聞き逃さなかった。

「おい、来年は絶対にル・マンを獲れ」

 あの時の2人の真剣な顔。男やのお、と心打たれたシニア記者であった。だからこそ、今年はトヨタが悲願のル・マン初優勝を果たすはずだった。

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「シニア記者、(ほぼ)24時間耐久取材」の著者

大西 康之

大西 康之(おおにし・やすゆき)

ジャーナリスト

日本経済新聞産業部記者、欧州総局(ロンドン)、日経ビジネス編集委員、日本経済新聞産業部次長、産業部編集員などを経てフリーのジャーナリストに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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