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大王製紙、北越と席を同じうせず!

四国の暴れん坊、今日も元気!

2015年6月29日(月)

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 松山空港からタクシーでJR松山駅へ向かい、さらに特急で1時間30分。伊予三島駅から海の方角を望むと、塔を思わせる数本の巨大な煙突から、もうもうと煙が上がっていた。作家の佐野真一氏はこの光景を「煙の王国」と呼んだ。なるほどその通りじゃ。海と山に挟まれた狭い土地に何本もの煙突が立ち、町全体が煙に包まれておる。

 突撃!ニュースの現場「株主総会シリーズ」の大トリを飾るのは「四国の暴れん坊」大王製紙。ティッシュの「エリエール」で有名なこの会社がいま、結構、大変なことになっておる。日本の製紙産業の勢力図が塗り替えられるかもしれん状況じゃ。この総会を見逃す手はない。シニア記者は東芝の株主総会の翌日、老体に鞭打って四国に飛んだ。

 大王製紙を巡るすったもんだは、何本もの糸が絡まった複雑な様相を呈しておる。普段から製紙業界をウォッチしているわけではない読者諸兄の中には、「何が起きているのかよくわからん」という方も多かろう。そこで今回はシニア記者が特別サービスを提供する。

シニア記者謹製付録「これまでのあらすじ」

 大王製紙の創業者、井川伊勢吉氏はリヤカーを引いて古紙を回収するところから事業を興した。地元では「いせきっつぁん」と呼ばれ尊敬されている。その息子の井川高雄氏はティシュペーパーの価格破壊で王子製紙や日本製紙といった列強をきりきり舞いさせ、「四国の暴れん坊」と呼ばれた。まさに中興の祖である。

 その息子(いせきっつぁんの孫)、井川意高氏は東大出の秀才。だが、若くして社長・会長になった重圧からか、海外のカジノでバカラ賭博に106億円をつぎ込み、3年前、会社のカネに手を付けていたことが発覚した。(詳しくは、本人の告白本「熔(と)ける~大王製紙・井川意高の懺悔録」を参照いただきたい)

 会社のカネを熔かした意高氏は解任され、有罪判決を受けた。創業家によるガバナンスが揺らぎ「列強による大王製紙買収」が取り沙汰された。このとき大王製紙に助け舟を出したのが北越紀州製紙の岸本脊夫社長である。大王製紙株を20%買い取って安定株主の役回りを果たし、列強から大王製紙を守った。

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「大王製紙、北越と席を同じうせず!」の著者

大西 康之

大西 康之(おおにし・やすゆき)

ジャーナリスト

日本経済新聞産業部記者、欧州総局(ロンドン)、日経ビジネス編集委員、日本経済新聞産業部次長、産業部編集員などを経てフリーのジャーナリストに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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