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地方創生に異議あり!

シニア記者、高級官僚と楽天幹部に物申す。

2015年8月6日(木)

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 じりじりと照り付ける太陽を脳天に受けながら、品川駅高輪口を出たシニア記者は急な坂をとぼとぼと登る。熱中症予防と過疎化が進む毛髪隠しを兼ねて、おしゃれな麦藁帽でもかぶろうか。いや、そんなものをかぶったらただでさえ怪しいのに、ますます怪しくなって大好きな記者会見に入れてもらえなくなるのではないか…。

 あまりの暑さゆえ、朦朧とする頭でどうでもいいことを考えながら、楽天が開催する「ネットショップ支援施策に係る自治体向け勉強会」の会場であるグランドプリンスホテル新高輪を目指すシニア記者である。

 勉強会の主催者は「私たちと一緒に地域の活性化に取り組む自治体様を大募集!」という楽天と、佐賀県、岐阜県、島根県、長崎県、宮城県。パネルディスカッションには「地方創生」の仕掛け人である内閣官房まち・ひと・しごと創生本部の村上敬亮参事官と、楽天の高橋理人常務執行役員が登場するという。

 「地方創生」と聞いて嫌な予感がするのは年寄りの証拠である。忘れもしない、シニア記者が星雲の志を抱いて日本経済新聞に入社した1988年。時の竹下内閣は「ふるさと創生」の看板を掲げ、地方交付税の形で全国の市町村(不交付団体を除く)に、「使い道は自由」で1億円をばら撒いたのだ。

 案の定、その大半が箱モノやモニュメントに使われた。列挙してみよう。

  • 「イカのモニュメント」(北海道函館市)
  • 「純金製のこけし」(青森県黒石市)
  • 「日本一の自由の女神」(青森県おいらせ町)
  • 「村営キャバレー」(秋田県美郷町)
  • 「日本一の獅子頭」(茨城県石岡市)
  • 「日本一長い滑り台」(山梨県北都留郡丹波山村)
  • 「世界一大きいこま犬」(岐阜県瑞浪市)
  • 「金塊レンタル」(兵庫県淡路市)
  • 「純金製カツオ像」(高知県高岡郡中土佐町)

 いやはや何とも。

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「地方創生に異議あり!」の著者

大西 康之

大西 康之(おおにし・やすゆき)

ジャーナリスト

日本経済新聞産業部記者、欧州総局(ロンドン)、日経ビジネス編集委員、日本経済新聞産業部次長、産業部編集員などを経てフリーのジャーナリストに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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