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東芝会見、やっぱり当ててもらえませんでした

シニア記者、決算再延期会見に臨む

2015年9月1日(火)

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 夏休み最後の8月31日。山積みの宿題と格闘している小学生と同じように、書類の山と戦っている人々がいた。東芝財務部門の面々である。

 本来、3月末決算の上場企業は6月末までに有価証券報告書を財務局に提出しなくてはならない。今年の場合、6月30日である。しかし不正会計が発覚した東芝は2015年3月期の有価証券報告書を作り直さねばならず「過年度決算も含めて見直しますので、しばしお待ちください」と関東財務局に泣きついた。

 「ならば2カ月ほど待ってやろう」とお上は猶予をくださった。その締切が8月31日である。小学校の先生は、絶対に2カ月も待ってはくれない。「明日までに持ってらっしゃい」と叱られる。お上は大企業に優しい。

 8月18日に東芝は「2009年3月期から2014年4~12月期までの累計税引き前利益は従来に比べ2130億円減少する」という内容を発表した。この線に沿って31日には過去の有価証券報告書が修正されるはずだった。

 だがシニア記者はこの「修正」を「鵜呑みにするわけにはいかない」と考えていた。なぜか。詳しくは今週発売の日経ビジネス8月31日号をとくとお読みいただきたいが、一言でいえば、決算修正にかかわっているのが、東芝と、東芝にまんまと欺かれた新日本監査法人だからである。

待てど暮らせど案内が来ない

 修正の前提となっている調査報告書をまとめた第三者委員会も、東芝が選任した弁護士、会計士で構成されている。つまり依然として東芝による「自作自演」が続いているのだ。

 7月21日の田中久雄前社長の辞任記者会見では、田中前社長に「自分が部下に不正を命じた自覚はないか」と質し「ございません」というコメントを引き出したシニア記者である。この日も、室町正志新社長の本音を引き出そうと、朝から待ち構えていた。

 だが待てど暮らせど、東芝から「記者会見のご案内」が来ない。お上とのお約束を違えれば、上場廃止になってしまうかもしれないのに、いったいどうしたことなのか。

 午後2時、しびれを切らしたシニア記者は東芝に電話を入れる。

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「東芝会見、やっぱり当ててもらえませんでした」の著者

大西 康之

大西 康之(おおにし・やすゆき)

ジャーナリスト

日本経済新聞産業部記者、欧州総局(ロンドン)、日経ビジネス編集委員、日本経済新聞産業部次長、産業部編集員などを経てフリーのジャーナリストに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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