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高橋社長をいじめるな!

シニア記者はシャープの味方です

2015年11月2日(月)

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 山手線浜松町駅を降りたシニア記者の足取りは重かった。今年の春から何度、この道を通ったことか。駅から芝浦方面に向かう陸橋型の歩道を歩きながら、これまで繰り返してきた数々の突撃をしみじみと振り返るシニア記者である。

 芝浦には、春以降、経営危機が再燃したシャープの東京支社と、夏以降、不正会計問題で沸騰した東芝の本社がある。社長や財務担当役員が頭を下げるたびにフラッシュが明滅する。

 「その件についてはお答えを控えさせていただきます」

 社長が質問をはぐらかすたびに先鋭化する記者の質問。えっ、お前が一番先鋭化してるって?いやいや、ワシは読者の皆様に成り代わって聞くべきことを聞いているだけで、べつに先鋭化しているつもりは…。

 今回も、残念な決算だった。10月30日にシャープが発表した2015年7~9月決算は、営業損益は287億円の赤字、最終損益は339億円の赤字であった。従前、営業黒字の予想を出していただけに、会社の見通しの甘さが際立った。

不正ではない。敗北である

 主力2行に期初に出資してもらい「心機一転頑張ります!」と中期経営計画を発表したばかりなのに、のっけから計画が狂ってしまった。気前よくデッド・エクイティ・スワップ(債務の株式化)に応じてしまった主力2行の皆さんも、さぞや頭を抱えていらっしゃることであろう。

 もはや普通の経営努力で何とかできるレベルは超えた。ここまで来ると、当該企業の経営者にできることはたかが知れており、シャープの運命は債権者、株主、監督省庁、ポテンシャル・バイヤー(潜在的な買収者)らの手に委ねられる。

 それでも記者の皆さんは高橋興三社長を吊し上げるのであろう。確かに社長になってから3年間、「社内の風通しを良くする」くらいしか成果を上げられなかった高橋社長には重い責任がある。

 だが記者諸兄よ、ここは冷静になってほしい。「液晶帝国」などとおだてられたシャープが、要塞のような液晶パネル工場を建ててしまい、パネルの価格が暴落して在庫の山を築き、何度もあった抜本的なリストラのチャンスを逃し続け、にっちもさっちもいかない現在の窮状に陥ったのはまぎれもない事実である。

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「高橋社長をいじめるな!」の著者

大西 康之

大西 康之(おおにし・やすゆき)

ジャーナリスト

日本経済新聞産業部記者、欧州総局(ロンドン)、日経ビジネス編集委員、日本経済新聞産業部次長、産業部編集員などを経てフリーのジャーナリストに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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