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<花道編:第1回> 花をたてること

2015年6月24日(水)

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「花をたてる」作品の一例 photo by 新潮社

 今日、花は私たちの日常風景の様々なシーンに溶け込んでいます。そして男女の性別に関係なく、花を愛でる気持ちを皆ごく自然に持っています。

 「花は美しい」。確かにそれは誰もが感じている真理です。では、なぜ美しいのか、それについて上手く答えられる人、あるいは花と人間との関わり合いについて突き詰めて考えたことがある人は、どれほどいるのでしょうか。花とどう向き合い、どう接すれば良いのか、何の見識もない私は、かねてより、いくつかの素朴な疑問を持っていました。

 今回、その一つひとつに、花道家の川瀬敏郎さんは素晴らしい答えを示してくださいました。川瀬さんは、いわゆる「流派いけばな」とは一線を画し、人知の及ばない自然を尊びながら、日常の中に埋もれている草木花の素の美しさを見出すことを、「花をたてる」と「花をいれる」という行為によって大切にされています。

 本質を見つめてきた言葉の数々は、日本という国のルーツへと導いてくれるものでもありました。

木下真理子

花を生けることのルーツ

木下:お話をさせて頂く前に、川瀬さんのお教室に伺って、川瀬さんが生けられた「花」を拝見させて頂いたのですが、従来、私が「いけばな」と呼ばれるものに持っていた、造形的なものとはずいぶん違う印象を受けました。川瀬さんの生けられた「花」には、格式ばっても、作り込まれてもない、柔らかな印象と凛とした佇まいを同時に感じました。

 奥深い「花」の世界について、定義していくことは簡単なことではないと思いますが、今日はその根源に迫れるようなお話が出来ればと思っています。

 そこで、まずは日本において花を生けることのルーツが、どのあたりにあるのかということからお話を伺えますでしょうか。

川瀬:現在、一般的に「いけばな」と呼ばれ、認識されているものは、江戸時代に町人階級に広まり、家元制度とともに「流派いけばな」として発展したものなのです。言ってみれば「遊芸としての花」ですね。

 そこから遡ること、室町時代に、和風建築の基となる「書院造り」というものが生まれて、床の間を中心とする座敷飾りの一つとして、花が法式化され、「鑑賞花」になりました。しかし「花」は、もともとは宗教との結びつきがあって、神道における「依り代(よりしろ)」であったり、仏教の「供花(くげ)」であったり、そのあたりにルーツがあります。

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「<花道編:第1回> 花をたてること」の著者

木下 真理子

木下 真理子(きのした・まりこ)

書家/書道文化研究会 主宰

雅号は秀翠(しゅうすい)。中国及び日本古来の伝統芸術としての漢字、漢字仮名交じり書を探求。自身の創作活動の他に、映画、出版物、展覧会、広告等、様々な分野の題字を手掛ける。書道道研究会「翠風会」を主宰。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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