• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「技術に心はついてこないが、心に技術はついてくる」

第7回:社長の右腕が語るウィルゲート 吉岡諒専務に聞く

2015年9月16日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

「働きがいのある会社」を目指すITベンチャー、ウィルゲート。経営危機を脱し、一歩ずつ経営改革を進めてくることができた背景には、吉岡諒専務の貢献があった。小島梨揮社長とは小学校時代から同級生として付き合い、大学時代にこの会社の立ち上げに加わった。吉岡専務は、ウィルゲートをどのように見てきたのか。小島社長の狙いはどのように社内で広がっているのだろうか。今回から、社内の声を集めていく。まずは、吉岡専務の声をじっくりと聞いていこう(前回はこちらをご覧ください)。

 社長の小島梨揮と私とは、小中学校時代の友人です。特に小学校時代は同じドッジボールチームに所属し、小島がキャプテン、私が副キャプテンという立場で、全国制覇を目指していました。高校生になると、小島は都内の私立高校に、私は地元岡山の高校に進学しと、距離は離れましたが、週に一度は電話で話をする関係が続いていました。

 小島は元々、父が経営者である影響か大人びているところがあり、高校進学後はそれに拍車がかかったという印象を私は受けました。小島の進んだ高校は受験をせずに大学に進学できるので、その先を見ていたのだと思います。電話でも起業への熱意を話すことが多くなります。私には大学受験が控えていましたが、高校1年生の時に父を亡くしたこともあり、大学へ行ったら早く経済的に自立し、母を楽にしたいという思いは持っていましたし、それには学生のうちにビジネスを始めた方がいいだろうと思っていました。つまり、小島と私の起業への思いは一致していたのです。

オフィスで内部をしっかりと固める吉岡専務(写真:菊池一郎、以下同)

 ただ、社会人経験がまったくない学生が起業することは楽なものではありませんでした。特に辛かったのは睡眠時間です。元々、小島はショートスリーパーで4、5時間も寝れば十分なのですが、私はそうではありませんでした。私は起きている時間のパフォーマンスが落ちないようにしっかりと睡眠を取りたいと考えていたので、寝ている時に小島に無理矢理起こされたときに、揉めたこともありました。でも、小島の気持ちも理解できました。私たちはライバルの多いインターネットという世界に切り込んだ学生ベンチャーで、すでにそこで戦っているビジネスの先輩たちと比べるとお金も能力も経験もありません。時間を使うしかないのは明らかでした。

 最初は、小島も私も同じようにがむしゃらに働いていたのですが、創業半年目くらいから役割分担をするようになりました。小島に経営者としての自覚が芽生えたのでしょう「実務はやらずに経営に集中したい」と言ってきました。私もそれには賛成で、小島は私たちが仕事に追われている隣で経営に関する本を読むようになりました。

 これに、当時参加してくれていたメンバーは違和感を覚えたかもしれません。小島のやっていることは、一見、優雅な読書に見えたからです。私はそれが小島の役割だと受け止めていたのですが、対等なメンバーだったはずが、雇用者と被雇用者になってしまったと感じた方もいたでしょう。

私が植物なら、小島が太陽と水だった

 ただ、この時期が小島と私の価値観のすりあわせに大きく作用したと考えています。私は当時、小島のマンションで寝泊まりしていて、一緒に洗濯物を畳んだり食器を洗ったりしているときに、小島が読んだ本の内容を私にフィードバックしてくれました。当時の私は朝から晩までパソコンに向かって仕事をしていて、インプットは小島の話くらいでした。例えるなら私が植物であれば小島が唯一の太陽と水といった具合だったので、その話を吸収でき、経営やビジネスにおいての大切な価値観や基礎的な考えを共有できたのではないかと思います。もちろん、元々小島と私は小さい頃からの友人ですから、信頼関係は強いものがありました。

コメント0

「「働きがいのある会社」をつくりたい!」のバックナンバー

一覧

「「技術に心はついてこないが、心に技術はついてくる」」の著者

小島梨揮

小島梨揮(こじま・りき)

ウィルゲート社長

慶應義塾大学在学中の2006年にウィルゲートを設立。同社は一時は組織の内部崩壊により倒産に直面したものの、経営者としての姿勢を改めその危機を乗り越えてSEO業界トップクラスの座に導いた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

トランプ政権のここまでの動きはスロー。

ジョセフ・ナイ 米ハーバード大学特別功労教授