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「社長になって初めて見える景色がある」

第7回 良品計画・松井忠三 前会長(4)

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2015年8月3日(月)

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松井忠三(まつい・ただみつ)氏
1949年静岡県生まれ。73年東京教育大学(現筑波大学)体育学部卒業後、西友ストアー(現西友)入社。91年良品計画に出向、翌年入社。総務人事部長、無印良品事業部長を経て2001年社長に就任。赤字状態の組織を風土から改革し業績のV字回復を遂げる。08年に会長就任。今年5月に会長を退任、名誉顧問に。
(写真は陶山勉、以下同)

 慶応義塾大学大学院経営管理研究科(慶応ビジネス・スクール)が開設したエグゼクティブ向けプログラム「Executive MBA」。「経営者討論科目」で良品計画の松井忠三名誉顧問が「無印良品は、仕組みが9割」と題して行った講演の後には、受講者との間で活発な質疑応答が行われた。ナンバー2である専務とナンバー1である社長との決定的な違い、後継者選択についての考え方など、経営の核心に迫る話が繰り広げられた。(取材・構成:小林佳代)

【商品開発について】

「無印良品」はコンセプトに沿った商品を世に出す時、多くの外部企業の協力を得ながら開発していることと思います。外部企業は品質基準の考え方も様々だと思いますが、そのギャップをどう埋めているのでしょうか。

松井:「無印良品」は2002年、商品の品質問題で6回も商品回収をしています。

 当時、牛肉偽装事件を起こした雪印食品が清算に追い込まれる出来事がありました。無印良品にとっても企業がなくなりかねない非常事態だと感じ、まずはこの問題を全力で解決しようと思いました。

 2002年下期にはクレームが約7500件ありました。これを減らそうと取り組み、5年後の2007年下期には約1400件までに減りました。83%のクレームを減らしたのです。

 2002年当時、なぜクレームが多かったか。取引先の商社任せで、仕様書を切ってメーカーにぽんと投げる開発体制だったからです。こういう企業体質では商品の品質は守れません。

 まずはそこから行動を改めました。良品計画の社員が製造をお願いしている会社の社長や工場長と深くかかわる。我々の商品をつくるラインが回っている間は社員が工場へ行って、ラインに張り付いて点検する。取引先の社長、工場長と力を合わせてものづくりをするようになったのです。

「MUJI」と付ければ何でも売れる

 無印には「良品基準」という品質基準があります。小売業の中ではかなりきつい基準で中国の工場などでは、「どうしてこんな細かいところまでチェックされるのか」と嫌がられるほどです。

 例えば自転車は通常「JIS規格」に沿って作っていますが、このままだと不良品の発生は防げないので、無印ではメーカー自主基準であるJIS規格の2~3倍の基準にしています。傘は業界基準がありますが、これも、このままでは問題だらけなので無印の基準で作ってもらいます。使って良い素材や添加物も決めています。

 それぞれのメーカーが定めている品質基準と無印の品質基準は相当違います。我々の品質基準に合わせられる工場、取引先にやってもらいます。その中で互いに品質を上げていくという形です。

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