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リッパート国防長官首席補佐官を狙え

オバマ第2次政権でアジア政策を担うキーパーソン

2015年8月6日(木)

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 話を2012年の後半に戻そう。この頃、ホームページを作成しながら注力していたのは、その年の米大統領選の行方に関する情報の収集である。特に知りたいのは、国務長官、国防長官、それにアジア担当の次官補クラスに誰がなるかだった。そのため、オバマ、ロムニーそれぞれの陣営について外交顧問と称される人々が誰なのかを追い、彼らがアジア、日本、沖縄に関してどのような発言をしているかを調査した。

 2012年11月にオバマ大統領が再選されたことを受け、2013年2月にジョン・ケリー上院外交委員長が国務長官に、続いて同年7月にダニエル・ラッセルNSC(米国家安全保障会議)アジア部長が国務次官補(アジア担当)に、それぞれ就任した。ケリー長官が就任してから、ラッセル氏が就任するまでの間に、ワシントンに出張し、国務次官補候補たちと面談したことは以前述べたとおりである(関連記事「国務次官補候補との面談~タイミングをめぐる駆け引き」)。

 一方、国防総省については、2013年2月にチャック・ヘーゲル元上院議員が国防長官に新たに就任した。留任すると目されていた国防次官補(アジア担当)のマーク・リッパート氏が同年5月、ヘーゲル国防長官の首席補佐官に昇格した。この人事も、ホワイトハウスが自ら政策に口を出したい思惑から、オバマ大統領と個人的に親しいと言われているリッパート氏をヘーゲル長官に近いポストに引き上げたものと目された。

 結果的に、国防次官補には、デイブ・シア氏が2014年7月に就任した。このポジションはそれまで1年以上にわたって空席で、候補者の名前もなかなか出てこなかった。

 ホワイトハウスが政策に口を出したいと思っている以上、リッパート氏とラッセル両氏に指示を出す司令塔がホワイトハウス内にいる。その人物は、デニス・マクドノー大統領首席補佐官である。

マクドノー首席補佐官から、ラッセル、リッパート両氏へ指示を出す、ホワイトハウス主導体制に。

アジアを把握しているのはリッパート氏

 これで一応役者はそろった。まず、閣僚2人のアジアに関する発言を調べた。ケリー長官、ヘーゲル長官共にあまり見当たらなかった。

 ヘーゲル国防長官については、国防に関する政策より議会対策(予算獲得)のために任命されているので、彼自身がアジアに強いリーダーシップを発揮するとは考えにくかった。ヘーゲル長官が就任する以前から、いわゆる「財政の崖」(ブッシュ減税の終了と歳出強制削減のダブルパンチが米経済にもたらす悪影響)が懸念されていた。国防総省としては、今後の予算獲得、あるいは予算削減が軍事力の低下を招かないよう知恵を絞ることが死活問題となっていた。

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「リッパート国防長官首席補佐官を狙え」の著者

吉川 由紀枝

吉川 由紀枝(よしかわ・ゆきえ)

ライシャワーセンター 研究員

慶応義塾大学商学部卒業。アクセンチュアに勤務。2005年コロンビア大学にて修士号取得後、ライシャワーセンターにてアジャンクト・フェロー。2012年-2014年は沖縄県知事公室地域安全政策課主任研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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