• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

iPS細胞の発見から10年! 難病薬の発見も進展

iPS細胞研究所で今、何が行われている?

2017年6月8日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

年度内にも日本人の30%をカバーできるiPS細胞ストック

 前回の記事でもお伝えしたとおり、2013年からCiRAでは医療用のiPS細胞をストックする「iPS細胞ストックプロジェクト」が始まっていて、拒絶反応の少ない免疫型を持つ人の細胞からiPS細胞を作製しストックしています。将来的には、iPS細胞のストックを何千人、何万人の人が使えるようにするのが目標。現在は、ある1種類のiPS細胞で日本人の約17%をカバーできるといいますが、プロジェクトを率いる高須直子副所長によれば、「2017年度内には2種類のiPS細胞が加わり、日本人の30%をカバーできるようになる予定」だといいます。

 今年の2月に、神戸市立医療センター中央市民病院で行われた他人由来のiPS細胞による網膜移植に使われた網膜の細胞も、近々、大阪大学で臨床研究を予定している心筋細胞移植(前回の記事)に使われる心筋細胞も、CiRAのiPS細胞からつくられたもの。再生医療のために使われるiPS細胞を病院や研究機関にスムーズに提供する、FiTがその拠点になるというわけです。

FiT2にある細胞調整室。開放系と閉鎖系の2種類があり、ここ閉鎖系細胞調整室にあるのは、アイソレーターといわれる閉鎖系システム。この中に細胞観察用の顕微鏡や遠心分離機が内蔵されているため、一連の作業が無菌環境の中でできるという。

 CiRAではiPS細胞を提供するだけでなく、「iPS細胞の医療への応用」を目指した多くの研究やプロジェクトが行われています。ご存じのように再生医療の現場では、iPS細胞をそのまま移植するわけではありません。iPS細胞を「分化誘導」させて、筋肉、骨、心臓、肝臓、血管、神経などの細胞をつくり出し、そのつくった細胞を移植します。

 iPS細胞から、各臓器や器官の細胞をつくりだす方法や技術の開発は全世界で今まさに行われていますが、CiRAでも多くの研究者が各臓器や器官の細胞をつくる研究を続けています。その地道な「分化誘導」の作業もFiTで行われます。

コメント1

「急発進した夢の治療~再生医療の「いまココ!」」のバックナンバー

一覧

「iPS細胞の発見から10年! 難病薬の発見も進展」の著者

中能 泉

中能 泉(なかの・いずみ)

フリー編集者・ライター

女性の健康・美容を中心に健康・医療・美容全般が得意分野。『日経ヘルス』『日経ヘルスforMEN』ではエディトリアル・ディレクターを務める。WEBマガジン「なかよく通信」で女性向け健康・美容情報を発信。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

企業や官公庁の幹部のメールボックスの内容が、まるごと数十万〜数百万円で売られている事例もある。

名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官