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違法な「さい帯血」移植はなぜ行われたのか?

抗がんやアンチエイジング目的の治療には注意!

2017年9月7日(木)

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再生医療用にさい帯血を預ける人が増加

 そして、さい帯血には神経や軟骨、骨、筋肉になる「間葉系幹細胞」といわれる細胞も含まれていて、再生医療の応用への研究も進められています。2016年の夏、京都大学のiPS細胞研究所(CiRA/サイラ)ではさい帯血からiPS細胞をつくることに成功し、成人の血液からつくったiPS細胞より品質の高い細胞を効率よくつくれると期待されているのです。こういった再生医療への大きな期待から、将来、我が子がもし病気になったときに役立つのではないかと、さい帯血を保管する人が増えています。

 「さい帯血バンク」というのを聞いたことはありませんか? まさに、さい帯血を冷凍保管しておくバンクで、公的なバンクと民間のバンクがあります。赤十字社などが運営するのが公的なバンクで、母親が無償でさい帯血をバンクと提携する医療機関を通して提供。バンクは厳重に管理し、依頼があれば白血病患者などへの移植に提供します。

 一方、民間のバンクは、将来、子どもが病気になった場合などに備えて、母親や家族が料金を支払って、個人的に預けて保管(多くは約10年間の冷凍保存)してもらうシステム。あくまで子どもや家族への投与が目的で、研究目的以外で第三者に提供されることはないといいます。再生医療への期待から、この民間のさい帯血バンクの利用が増えているのです。

 そして、今回、民間のバンクから第三者に提供されるはずのないさい帯血が流出して、医療機関へ販売されてしまいました。2009年に民間のさい帯血バンクが倒産し、バンクの株主だった男性がさい帯血の保管や運営の費用に困り、ブローカーを通じて医療機関に販売したのです。実際には、転売され高額で取り引きされたといいます。

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「違法な「さい帯血」移植はなぜ行われたのか?」の著者

中能 泉

中能 泉(なかの・いずみ)

フリー編集者・ライター

女性の健康・美容を中心に健康・医療・美容全般が得意分野。『日経ヘルス』『日経ヘルスforMEN』ではエディトリアル・ディレクターを務める。WEBマガジン「なかよく通信」で女性向け健康・美容情報を発信。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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